2017年10月28日土曜日

ただでは終わらない

3週間ぶりの麻雀はひさびさに私の友人の歯科医ジャズ魔を迎えての対戦だった。後のメンバーは私、サブアラド、見せたまえのいつもの面々だ。ジャズ魔は以前はフリー雀荘でたまに打っていたが最近はそのフリーそのものがなくなりこの1年ほとんど打っていないという。「雀荘『真っ赤』のフリーがなくなった?それじゃセットの客だけが相手なの」「いいや、近頃は麻雀教室をやってその客が多い」んだそうだ。あ、それは聞いたことがある。年配の人相手に教室開いて「賭けない・飲まない・吸わない」のクリーンなイメージで素人相手に麻雀を楽しんでもらうという方向で「健康麻雀」と称している。ギャンブル好きな客のフリーよりはよっぽど健全だな。

ただブランクがある雀士は、私たち3人を相手にするとたいてい前半戦はどうしても乗り切れず負けが込む。かつて鹿児島県麻雀選手権優勝の実力者ジャズ魔にしてもしかり。3位、2位、ラス、ラスときて5半荘目にようやくトップを取ったがその後またラス、ラスと調子が上がらなかった。対して私は好調。このところネットでも好調で今日も負ける気はしない。半荘8回を終えたところでそろそろあと何回するか、半荘1回か2回か。負けが込んでいるジャズ魔の意見が優先だ。「別にあと1回でもいいよ」と見せたまえDrは気を遣ってくれたが結局後2回で締めとなった。


で、次の半荘はジャズ魔はマイナスの3位。うーん、せっかく久々来てくれたのに今日は負けだねえ。さあ、ラスト半荘。日付も変わって疲れも出てきた。一踏ん張りしよう。南場に入り私は2位。トップ目は見せたまえで逆転を狙うべく面前チンイツ一向聴になっていた。これを聴牌、上がれば逆転トップだ。と、12巡目、「ツモ!」と不意にジャズ魔が上がりを宣言した。うん、なに?「四暗刻!」ゲッ!私も大物手だったがジャズ魔はもっとだった。この上がりは本当に大きい。トップになったばかりでなく私のルールでは役満賞も付く。これまでの負けの半分以上を取り戻しごく普通の負けに収まった。最後にきて愁眉を開き、破顔一笑、ただでは終わらないさすがの雀士っぷりだった。

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