2016年8月27日土曜日

「チーム医療を知ろう」

朝は外来業務だったのだが、午前10過ぎから20分ほど高校生の職場体験学習のために大会議室で講話をした。タイトルは「チーム医療を知ろう 病院で働く人たち」だ。

生徒はカジキマグロ高校8名、鹿児島NO1高校6名、鹿児島純真高校13名の計27名でみんなというわけではないが医療系志望の人もいるということだった。そうか、ならあんましおふざけはいうわけにもいかないな・・。

病院と医院、クリニック、診療所との違いから始まり、青雲会病院は救急病院であるとの説明から始まり(そこに救急外来で救急患者3名が同時に運ばれている写真を1枚挿入したのは私ならではだった)、次に一番大事なチーム医療をまとめたスライドを出した。
そしてまずは医師から始まり私の胃カメラ実施写真は少しコミカルでまずは受けた。

ついで看護師さんの働きっぷりを紹介したが結果からいうとこれが一番受けた。もらったスライドに「医師の指示の下、診療の補助を行い、24時間体制で患者さんを見守っています」とあったので、ならば深夜も起きて働いている様子をと深夜2時過ぎにナースステーションで一人記録にいそしむ看護師の中卓君の動画を出したからだ。これ、実はこてる日記にも出したことがある(2015/9/1「病院のカイダン」参照)。これで笑わなかったら私の講話は大失敗だったろうね。このあと同じパターンのウークノダ看護師のも出してダメを押した。もっとも外来副師長のずっしりさんは必死の形相で心臓マッサージ(胸骨圧迫)をする自らの写真に大受けだったとか。

後はいかに一人の患者さんに多くの職業の人たちが協力しあい関わっているかを縷々説明していった。この辺、既存スライドは有難い。最後に既存スライドは「皆さんが、何か世の中の人のために役に立つ仕事をしたいと思うのであれば ぜひ医療職を選択することを願います」とまとめてあった。しかし、ここは持論を交えて少し否定するような話しをした。世のため人のためといった積極的な気持ちを持っていない人でも医療職に入って来ても大丈夫、実際この私がそうで青雲会病院に入ってからそのような気持ちになったのだから、と。

ちょうど予定の20分で終わり、生徒ら全体の受けはぱらぱらの拍手でいつもの職員朝礼とはちがうなぁ、やっぱりきちんと準備してスピーチの練習もすべきだったなーと少々後悔して引き上げた。会議室のうしろでは体験会の世話係の看護師連中が座っていて「お疲れさまー」とねぎらってくれ、さらに「センセ、なんで(いつもの)ボウリングを出さなかったの?」と聞いてきた。「いや、まじめな話しをしなくちゃいけなかったしさー」「いやー、やったらよかったー、あれが出ると思って期待していたのに〜」ううむ、拍手ぱらぱらはそれが原因だったか・・・。

(それから数日後、生徒らの感想文をもらった。まあ通り一遍の内容で予想以上のものではなかったのだが・・理事長や院長から「こてる先生の話しが特に良かったそうだ」という評価で驚いた。まじめな中にもテキトーな笑いもあったからか。意外な高評価にとまどうのであった)

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