最終セットのタイブレークはモンフィスに押され3−6とマッチポイントを握られ絶体絶命。しかし錦織はこういう時でも逆転できる可能性がある限りあきらめず全力を尽くすというスタイルを貫いている。そこで2ポイント取って5−6と迫った。するとどうだ。モンフィスの顔つきが変わりリードしているのに追いつめられた心境になった(はず)。持ち札の強力サーブを打ち込むがファーストはミスった。で、セカンドは多少なりとも相手コートに入れるべく安全に打つものなのに一気に決めよう、決めたいとファーストと同じように強く打ってきた。結果はネットにかかりダブルフォールト、6−6のデュースになった。
あそこは普通にセカンドを打ったほうが錦織もイヤだった。早く決めたい(逃げたい)と相手の圧力に気押された。6−6になった時点で錦織の勝ちを確信した。案の定2連続ポイントで錦織は逆転勝利しベスト4進出でメダルの可能性が高くなった。
ぎりぎりの場面での精神力の差が勝負を分ける場面がテニスだけでなくバレーボール、卓球、バドミントンなどネット型球技には多い。それは一見有利な側が「勝てるはず」と気持ちが先走り「だから慎重に」となったときにいつもの動きが出来なくなる。選手にとっては恐怖の場面、そこを乗り越えないと勝者にはなれない。今回のオリンピックではそんな場面が多くある。だから観戦は止められないわ。
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