夕方鹿児島中央駅のアミュの「ワンツースリー」でカールの沖縄のキョーコ叔母さんらと食事をした。キョーコ叔母さんは薬局チェーンを経営していて息子のヤックンも薬剤師で店を任されている。もう一人職員のシゲモリ君の3人で鹿児島で開かれている薬剤師の学会に来たのだ。
私はヤックン、シゲモリ君とは初対面だったが意外に話が盛り上がった。シゲモリ君が高校野球甲子園に詳しいと聞いたからで、「(高校野球)甲子園ネタなら私も自慢じゃないがひけは取りませんよ」とここからオタク合戦が始まったのである。
シゲモリ君はなんと沖縄尚学高出身。1999年春にセンバツ初優勝した時が高校卒業時だった。「1年後輩に比嘉公也がいて」と優勝投手の名を上げた。ふーむ、母校が甲子園優勝もすれば高校野球ファンになってもおかしくはないな。でも甲子園での他の有名な試合もよく知っている。印象に残っている試合、好きな試合は何かとの問いには誰もが上げる横浜対PL学園、松山商対熊本工の他浦添商対慶応などで特に奇跡のバックホームで有名な1996年の夏決勝松山商対熊本工では9回裏1点負けていた熊工の1年沢村が同点ホームランを放つ場面では大興奮したという。それは私も同じだったが彼は自分と同じ1年生がこんな大それたことをするなんてと感激だったという。それに彼の先輩で甲子園好きがいてオタク同士あの時のあの試合がああだったどうだったと話すが大好きということだ。
で、私は彼が話す試合ほぼ全てに詳しい解説やその時に思ったことなど述べ、「知ってますねー」と何度も驚かした。彼も一般の人にはそこまで話しても分かってもらえないのに私と来たら倍返しでしゃべってしまうので、最後は目を丸くして「いやー、こんなにだとはー」と素直に”負け(笑)”を認めていた。で、私の判定では彼よりはチッチのほうがまだオタクだ。彼は自分が生まれて以降の試合はよく知っているが昔からの有名な試合にはやや疎かった。チーは私の影響でそこそこ詳しい。
ただ私がどうしても敵わないのはやはり母校が甲子園出場ししかも優勝までしていることだ。私のセントラル高やチッチのS學館は甲子園出場の可能性すらない。もしできたらそれは学校の性格ががらっと変わってしまった時で甲子園常連校が進学校に変わることはあってもその逆はまずないからまず無理。うーむ。
「沖尚の校歌は前奏は勇ましくていいのですけど歌詞が非常に短くて、ええもう終わりみたいな感じなんです」と実際に歌ってみせた。確かにこれからサビがあってもう一節二節欲しいねえ、その前に終わってしまい物足りない。「でしょう」とシゲモリ君。私は「校歌の大甲子園史」という校歌オタク本を持っているけど、確か沖尚の校歌は載っていなかった。調べると確かに超物足りない。何とかしろよと言いたくなる校歌だ。
「♪那覇を見渡す祝嶺森(しゅくみねもり)に 聳(そび)ゆる甍(いらか)は吾等が母校 聳ゆる甍は吾等が母校」https://www.youtube.com/watch?v=2gTk-XR3a1s
ただ校歌オタクには少し知られているところがあり、それは短すぎる校歌は2番まで甲子園では歌うことがあるのに沖尚はそれしていない、それは歌詞に問題があるからだというもの。2番は「♪眼下にただよう漫湖の水に・・」となっている。沖縄の地名でよくネタにされる「漫湖(まんこ)」が歌詞あっては歌いにくいからか、本来1番までだからそのままにしたかのどちらかだろう。
この他、甲子園話は延々続き、ワンツースリーの黒豚しゃぶしゃぶ同様お腹いっぱい満足してお別れしたのだった。
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