1年半ほど前ブックリバーDrが主治医で診たことのある60才代男性が食欲不振倦怠で先日来院し、私が診察すると腹水がかなり溜まり肝硬変の症状悪化が原因と考えられた。入院治療が必要でこのまま放置すれば危険な事態もあり得る説明すると「はい分かりました。先生のすべてお任せします」と言うので「ではさっそく入院を」と進めようしたが「いろいろ準備もあるので」と3日経った今日入院となった。肝硬変の原因がアルコールによるものというのは分かっていて8ヶ月ほど前もアルコール飲んで救急で運ばれシマッチ院長が入院加療を勧めても拒否し帰宅したことがカルテに書かれてあった。
どうもなー。こういう患者は入院して内服、注射できっちり治療すれば腹水もなくなり体調が良くなっても「お酒が飲める身体にして帰してあげるだけなんだよねえ」と以前いたケーワンDrが自嘲気味につぶやいていたのを思い出す。結局はまた元に戻りだめにになっていくパターンが多いんだ。とはいえ本人が頭下げて「よろしくお願いします」と言えば受け入れざるを得ない。アルコール依存症を治すのが本質だがそこが一番難しい。本来は精神科のアルコール依存症専門医がいいのだが、食道静脈瘤もあるみたいだしやるだけはちゃんとやりますか。「はい、こちらこそよろしくー」
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