「VIEW39」といってどのアレルギー物質が体に反応しているかを血液中の『IgE抗体』の量で調べる検査である。↓の図にあるように、吸入系と食物系のアレルゲンがチェックできる。室内の埃とでも言うべきハウスダストやダニ、それに花粉系が多い。中にはイヌ、ネコの皮膚、毛に反応する人もいる。食物系だと卵、蕎麦、エビ、カニ、小麦などがあるかな。
その患者さんは花粉系を一番に憂慮していたようだった。しかし、今日結果が返ってきて、私は驚いた。なんと、大豆と米にのみアレルギー反応があったのだ。スギやハウスダストなどではなかった。米なんて毎日食べているだろう。これが顔の発赤の原因だとしたら簡単に治らないわけだ。全く予想外で、次の外来前に早めに連絡した方がよかろうと電話を掛けた。患者さんは案の定「ええーっ!」と驚いていた。そして「米を食べるなっていったいどうすればー」と言って、その次に「私、納豆が大好きでしょっちゅう食べています」とも。そうか、わずかではあるが米より大豆により強い反応が出ていた。「どっちも絶対に食べていけないとは言えない。しかし納豆はとりあえず食べずに過ごしましょうか」とはアドバイスした。米は・・これからいっさい食べるなとは簡単には言えない。患者さんが欧米人ならパン食のみでも過ごせるかもしれないが、日本人ならふつうの炊きご飯以外にも米の料理はたくさんあり食べる楽しみを奪いかねない。
ううむ、今後の対策をどうすべきか・・。まずは両者を一旦控えてもらって症状がどれだけ緩和するのかを診てみたい。いや、原因が判明したはいいが対策となると一筋縄ではいかないな。まさか、米がねぇ・・。
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