2024年3月30日土曜日

石原荘でフグ懐石

今月は土曜が5回ある関係で今週も午前は勤務だった。午後は仕事はなかったが、個人的に医局の机から所持品などを整理し別部屋へ引っ越しをしなくてはならず、都合2時間ほどかかり最後はへろへろになった。それで、帰宅したら居間のMOGUソファにどーんと倒れ込むように寝てしまった。

で、17時ごろカールに「そろそろバスの時間よ」と起こされハッとなった。そう、今晩は天文館の石原荘でフグ懐石料理を食べに行く予定があったのだ。カールは着物に着替え準備万端だった。家にはギボヒサコ、その母のミネキヨさんの残した着物が多数あり、「これらを着られないのはもったいない」とカールは少し前から着付け教室に通っているのだ。今日はミネキヨさんが使っていたという大島紬だ。ほう、何十年も前の物とは思えないくらい綺麗でよれてもいない。久しぶりに私もお酒を飲むので行きはバス、帰りはタクシーにした。バスはカードをタッチするだけでOKだったが、私は持っておらずカールがカードで二人分支払った。コロナ前はまだ小さな紙チケットが出てきて現金払いもあったのに、もし私一人だったらバスにも乗れないわ〜。

石原荘も以前は中央駅付近にあったが照国神社近くに移転したらしく、場所をすぐには見つけられなかった。ようやく見つけ、入ると予約はすでにしていたので2階の個室桂の間に通された。おとおしに梅酒が既にあったが生ビールを注文した。この後、フグ刺し、土瓶蒸し、フグの白子、から揚げ、てっちり、ほかにもまだあり結構お腹いっぱいになった。
「思えば、フグ懐石なんて私は30年ぶりくらいだわ」とカールは言う。ほう。私は学会の夜の食事で食べた記憶がある。それでも20年以上も前だ。自腹で滅多にフグづくしなんて料理は食べないなぁ。「たまには良い料理も食べないとね」とお互いに語り合った。

支払いに入る前にカールは用足しに行き、私は階段の途中で待っていた。1階のレジ付近に店の支配人らしき人がいるのが見えた。上からだったので少しハゲ上がった頭が見えた時、「あっ」と私は思った。「中学、高校同級生のナウイ君じゃないか」そうだ、彼は石原荘に勤めていたんだ。中央駅に店があったころは中学の同窓会でも利用したことがあったのに、なんだかすっかり忘れていたヨ。カールが来ていっしょにレジに向かい、支払おうとすると、今度は向こうが「あ、テルだー」と気がついた。私のことをテルと呼ぶのは小学か中学の同級生に限られる。いやはや最近は同窓会もないし会うのは10年ぶりくらいじゃないか。5年前の高校同窓会には来ていなかったようだが、聞けば一時大病をしていたとのこと。そうか、お互い病気には気を付けなくちゃな。
ナウイ君、石原荘、また利用するからねー。(後で卒業アルバムで確認すると、中学はナウイ君は私の麻雀仲間の見せたまえDrと上下の位置に写っていた。高校は作曲家吉俣良や矢野謙堂住職らと写っていた。どちらも髪はふさふさ。時の流れを感じたネ(笑))

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