2019年7月18日木曜日

ケネディを殺したのは・・

昨日は当直で医局のTV録画を見ていた。自宅同様に朝ドラの「おしん」「なつぞら」を見られるようにしていてその他BSの「アナザーストーリー」そして最近面白いと思っている「ダークサイドミステリー」などだ。その「ダークサイド」は基本的に怪しい話、怖い話などを真実と思われる観点からバッサリ切って見せる趣旨が徹底していて気分がいい。民放などは怪し面白し話題を敢えて否定せず視聴者の興味を引こうという姿勢になりやすい。かつての超能力シリーズなどその最たるものだった。

「ダークサイドミステリー」をこれまで見たのは「怪しい歴史」代表例は源義経が大陸に渡ってチンギスハーンになった・・「UFOを撮影」ほとんどがねつ造、勘違い、宣伝ビデオなどであった。ところが今日見ようと思ったのは「ケネディ暗殺陰謀論の正体に迫る」は少し気が重かった。というのも、これまでの私はケネディ暗殺には陰謀があった(有り体に言えば犯人はオズワルドではない)と考えていた。というのも30年前に話題になった映画「JFK」とその原作両方を見たし、古くは映画「ダラスの熱い日」も映画館、ビデオ両方で見たし、この事件を扱い落合信彦の出世作となった「二千三十九年の真実」や暗殺にかんでいたといわれるマフィア、サム・ジアンカーナを扱った本も読んでいた。当然、有名なザプルーダー・フィルム(暗殺の瞬間、ザプルーダーという人が8mmフィルムを偶然撮影していた)も見て、撃たれた瞬間の映像シーンなどすぐにまぶたに浮かぶほどだ。
↓ザプルーダー・フィルムより、上が1発目直後で下が致命的な2発目
↓右端がジャック・ルビーでこの瞬間誰も狙撃に気付いていない
ちょっとしたケネディ暗殺オタクだったかもしれない。それにオズワルドが連行中、ジャック・ルビーにピストルで撃たれ暗殺され、そのジャック・ルビーがマフィアとかなりつながりのある人物だったとなれば裏になにかあると思わざるを得なかったのだ。

しかし番組によると、かつて本の「JFK」でおかしな軌道と指摘された不可思議な点はきちんと論理的に説明でき、人がなぜ陰謀論に傾きやすいかを実証していた。今回特に納得出来たのはケネディはやはり背後から(教科書ビル)撃たれていたことだ。1発目は背部へ2発目が致命傷の頭部へとザプルーダー・フィルムがやはり証拠である。それにしてもジャック・ルビーがオズワルドを殺してしまったのは痛かった(その日のルビーの行動を見ると計画性がなく偶然オズワルド連行に立ち会うことが出来、衝動的に撃ったようである)。オズワルドが生きていればかなりの点で動機や実際の犯行の様子などが判明しこうした陰謀論が渦巻くことはなかっただろう。

「オズワルドは一度ソ連に亡命したがソ連に失望して23歳でアメリカに戻ってきたという過去があった。つまりアメリカ・ソ連のどちらにも失望しており、もう国に一泡吹かすような大きな事が出来れば何でも良かった、と考えていた可能性がある。そんな男が偶然自分の勤務するビルから狙えるという不吉な幸運で暗殺に成功してしまった・・」という案外つまらない結論になるが、真実というものはたいていそういうものという解説もしっくりきた。長年、もやもやしていたものがスッキリし見てよかったと思った。以下、結論。

「今日から私は、ケネディ暗殺はリー・ハーヴェイ・オズワルドの単独犯行説を採る」

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