夕方は帰りがけに人間ドック室からもらった週間ポストと週刊現代を読んでみた。最近はポストの方がやや面白いと思っているのだが、今回は創刊60周年記念特大号(2019/4/6)の「現代」に面白記事が多かった。グラビアがテレ朝の女子アナ竹内由恵でうーんバストはそれほど魅力的というわけではないが彼女は好きだな。特に表情がいい。でもパラパラめくって「週刊現代が愛した女優53人」のトップに若き日の吉永小百合が現代の写真と見まごうばかりのきれいさでやはり目を奪われた。ページをめくると見出しが「幼い頃から圧倒的な存在感」とあり大いに納得だ。スターとは作るものではなく自ら光り輝くものってことだ。
(↓とても60年近い前の写真とは思えないクオリティだ)
あと松田聖子。彼女のデビュー当時のグラビアがあって、それを見ると今の彼女と違うのが、いわゆる聖子ちゃんカットは当然として歯並び、一重二重、鼻などなど年とともに女はきれいになっていくを地で行っていることがよ〜〜く分かる。今は確かに美しいかもしれないがデビューのお顔もそれなりに魅力的だとは思うがねえ・・。
「現代」は「ポスト」と違いやたら書評記事が多い。書評雑誌かと思う時がある。さほど興味のないものも多いが今回は自分の興味ある分野が多かった。
佐藤優の今回連載は井上久男著「日産vs.ゴーン」を取り上げていた。その中で日産という企業の体質が独裁者のような人物を生み出してきたという見解を支持していた。ほぼ20周年周期で内紛が起きる会社なんだそうだ。40年ほど前に、日産労組の会長「塩路一郎」をマスコミの手を使って放逐したケースと今回は似ているという。塩路一郎の名は知っていた。30年ほど前に買ったデイビッド ハルバースタム著の「覇者の驕(おご)り」に出てくる。あいにく途中で読むのを止めてしまったので詳しくは語れないが、日産とフォードにまつわるエピソードからアメリカ車が日本に負けた理由のほか、労組を牛耳り会社経営にまで影響を及ぼした塩路一郎にも多くが書かれていた記憶がある。塩路が手に負えなくなりどうにか追放しても今度は追放した側の社長石原俊が海外投資に暴走し経営を傾かせた。その後倒産寸前だった日産に大なたを振るい立ち直らせたゴーン氏が独裁的になっていくのを防げず、どうにもならなくなって今回は検察の手を借りたようだ。要するに日産を自ら体質を変えないと今後も似たようなトップをまた生み出しかねないということ。なるほど、面白い。
わが人生最高の10冊シリーズも面白い。今回は小説家の水村美苗さんという人が10冊挙げていた。作品は「細雪」「三四郎」「小公女」「高慢と偏見」「ジェーン・エア」「たけくらべ」「銀の匙」などわりに親しみやすいものが多く、私も読んでみたいと思わせた(すでに読んだものもある)。ただ人によっては全く興味の持てない10冊を挙げる場合もあってそれはそれで本の好みって極端に分かれるものなんだと面白く思うんである。
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