そのまま床寝した私は夢うつつの状態で明け方にゲンちゃんが近寄っては私にからむのが何となく分かっていた。そのうち、ゲンちゃんは私の口の中に舌を入れてはぐずりだし気持ち悪いと思いつつも私は抵抗できずにいると、しまいには饅頭くらいの大きさのウンコを顔に乗せやがった・・うわーっと手を顔にやるとウンコなど何にもない、どうもキスから後は夢だったようだ、ふー、よかった。(やっぱりちゃんと布団で寝なきゃ)
夕方、ブックリバーDrに送別花束贈呈が外来であった。彼は1月から鹿児島市内のクリニックを継承することになっていて青雲会病院勤務も今月いっぱいだった。外来看護師ではニシマキNsが彼のファンを公言しており当然贈呈やツーショット撮影もされていた。これを見てみんなにこやか。
帰り際、スリウェル、アンドキサ両MRが医局に年末の挨拶に来ていた。先週はボウリングの投げ納めができなくて残念だったねと話すとそこであった面白エピソードを語ること。30分以上も興味深い話しを聞き確かに飽くことがなかった。言えるのは誰もがうらやむものを持っていてもそれが本人には必ずしもうれしいことではないという皮肉さだ。プライベートな内容になるので詳しく書けないのがとても残念。
日付も変わったころ、セージが「英国王のスピーチ」をビデオ録画していた。すでに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を見終わった後で、昨日に引き続き「なにか名作映画はないかなと思ってさー」と探っていたらしい。「英国王ー」は5、6年前のアカデミー賞作品だがちょっと渋すぎる。そんなら私のストックしている中から何か見たらいい、とヒッチコックの「サイコ」を勧めた。超有名作品で早めに観た方がいい作品の代表だ。サスペンス映画の基本、教科書的な作品であるしいわゆるネタバレを先に知ってしまうのを防ぐ意味もあった。それに実はサイコは結末が分かっていても面白い。本当の名作なのだ。ヒッチコック作品を全部見ている私がいうのだから間違いない。
未明になっていても明日も何も予定がないセージは見始めた。女主人公(ジャネット・リー)が大金を盗んで車で逃避行するのをサングラスの警官が怪しむ。緊張の中、田舎のモーテルへ休息のため降りる。そして・・。私の方がまた見続けしまった。ラストになってふと横を見るとセージはグースカ眠りこけている。アイタ。おい、セージ。起こして寝たところから再び続きを見せた。今度は寝ない。そしていよいよクライマックスのシーン。主人公の妹(ヴェラ・マイルズ)が屋敷の地下室に入ろうとする。ここは観客の誰もが「おい、そこには近づくな!逃げろ!」と言いたくなり、とってもスリル&サスペンスが高まるシーンだ。私は背後からこっそり動画を撮った。案の定、セージも「チョー怖え・・」とつぶやいていたわ。ハハ。(↓に動画を張ったのだけれど容量オーバーなのか表示されないようです。解決策は自分ではまだ解決出来ず・・)
この後、一気に種明かしがありラストシーンの車が引き上げられるところで映画は終わる。うーん、無駄がなく、観客の心理を巧みにリードし不安、恐怖を盛り上げ、人間の不可解さの余韻も残し面白かったーと言わせる。ヒッチコックは監督として一度もアカデミー賞を取れなかった。これはアカデミー賞が映画の技巧よりも作品性を重んじる傾向があって職人と思われていたヒッチはどうしても取れなかった。「サイコ」は1961年の監督賞にノミネートはされるのだけど「アパートの鍵貸します」のビリー・ワイルダーが取りまたしてもだめだった。「アパートー」もいい映画だけどその後の映画界に与えた影響は「サイコ」の比ではない。映画に限らず芸術作品の価値は時間が決めるのだとつくづく思うネ。
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