本日やって来た90才超の高齢女性がそうで、ムッちゃんNsらと昼前に大腸内視鏡を施行した。採血し点滴もつなぎ直腸からスコープを挿入していくと・・S状結腸に憩室が多発しておりここからの出血と推測できた。となれば止血もしてやらねばならない。憩室のある人はS状結腸がれん縮気味で挿入しがたい人が多いがこのおばあちゃんがまさにそうで屈曲も強く出血もありかなり難渋しそうだ。しかもスコープを押すと痛がり苦しがる。しかしあきらめないのが私でどうにか入れようとした。
するとうんうん唸っていたおばあちゃん何も言わなくなった。うん?「おい、息しているか、大丈夫?」ムッちゃんNsが声かけするも返事がない。揺すっても同様でこれはいかん。痛みと送気で神経反射が起きたか。すぐにスコープ抜去しムッちゃんがまず心臓マッサージを始めた。でも慌てているようでしっかり力が伝わっていない。酸素吸入、点滴滴下アップするうち、外来スタッフにテッシーDr、ブックリバーDrも来てくれ処置を手伝ってくれた。そのころには患者さんも返事が出来るようになり酸素濃度も正常化していた。心臓はどうもないようでやはり血管迷走神経反射だったようだ。腸管出血も現在は出ておらず昨日以前に出たものと思われ入院させて様子をみることになった。自然止血で止まってくれることを祈ろう。
一段落してムッちゃんNsが「びっくりして慌ててしまった」と振り返っていた。内視鏡室ではこんな緊急事態は滅多にないからねえ。90才以上の患者さんなんて最近は珍しくないからこんなケースも増えるかも。それにしても外来スタッフの機敏さには感心した。日頃救急外来で鍛えられているからだな。みんなに感謝!だ。
一段落してムッちゃんNsが「びっくりして慌ててしまった」と振り返っていた。内視鏡室ではこんな緊急事態は滅多にないからねえ。90才以上の患者さんなんて最近は珍しくないからこんなケースも増えるかも。それにしても外来スタッフの機敏さには感心した。日頃救急外来で鍛えられているからだな。みんなに感謝!だ。
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