今夜は当直だ。忙しいだろうなと思っていたが案の定そうだった。
外来にインフル疑いや胃痛の訴え患者がいたらしいが、群内でも結構遠い福山町の病院からインフルエンザで肺炎を起こしている重症患者を入院加療して欲しいと要請あり請け負った。この患者を診て指示出してしている最中にまだ50代なのに寝たきりで不穏状態の患者の救急搬送依頼もあっててんてこ舞い。頭痛で高血圧の患者も来ているだって?「救急患者で1時間以上かかる。断ってくれ」と受付事務に言ったのだが、「それでも待つ」と言ったそうで後で頭部CT撮って鎮痛剤処方した。この後咽頭痛と蕁麻疹の患者が待っているとのことだったが、「6階病棟の患者さんが急に心停止ですっ」と連絡があり、先にカッコちゃんNsが走り、外来患者はほっとき、次に私も上がった。急変患者は気管挿管、人工呼吸管理して心臓マッサージや強心剤注射で一旦は心拍再開した。その合間を縫って外来患者を診察した。その間、急変患者は心臓がまた止まるも強心剤でまた復活するのを数回繰り返した。娘さんはどうにか元に戻って欲しいと泣いていたが、何回目の心停止時に私が「もう限界だと思いますよ」と声かけし、心拍が戻らないのを数分確認し死亡宣告した。強心剤を繰り返すやり方もあろうが、対光反射もなくほぼ脳死状態の人を1時間も2時間も引きずってもナァと思うんだ。
すでに23時を過ぎ、医局に行くも、さすがに疲れがひどく寝込んでしまった。
午前4時、当直看護師から「救急車が・・鼻血が止まらないんだそうです」「ふっ、分かりました。降りまーす」やって来た高齢女性にボスミン染みこませたガーゼを鼻に詰め込もうとしたその時、また別の救急要請が・・。右膝が動かないだって?麻痺はないってか。うーむ。「すまん、その患者どこか整形外科の病院を当たってくれないか。うちは整形外科もあるけど非常勤で今日から5日間不在だしー」物わかりのいい救急隊員で「分かりました。当たってみます」と言ってくれた。ふうー。鼻血は無事に止めて、明けてから耳鼻科に行くよう紹介状も書いてやった。やれやれ、あと1時間ちょっとは寝られるか、よし。
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