特に「ですから」は一見丁寧語に思えるが、これは〈そんなこともわからないの?〉 といういわゆる「上から目線」に相手は感じてしまうんだそうだ。そこでD言葉ではなくS言葉、サ行で始まる言葉に言い換えると上手くいく。「ですから」は「失礼いたしました」と言って「私の説明不足でした。 もう一度、ご説明いたします」と丁寧に説明すれば相手も落ち着いて聞くという。
S言葉とは
さ:さようでございますか
し:失礼いたしました、承知いたしました
す:すみません
せ:・・・ (声に出さず「責任をもって私が対応します」)
そ:そうなんですか
す:すみません
せ:・・・ (声に出さず「責任をもって私が対応します」)
そ:そうなんですか
さらに誉めのS言葉もあり
さ:さすがですね、さわやかですね
し:知らなかった
す:すごいですね、すてきですね、すばらしいです
せ:センスがいいですね
そ:そうなんですね!
と言われればやはり悪い気はしない。もともと青雲会病院には「接遇マニュアル」があってその26ページ目にこの誉めのS言葉がちゃんと記されているとスライドでも触れた。そこでまとめでは「思わず口に出したくなるD言葉をやめて気持ちを静めまずはS言葉で始めましょう」そして「青雲会病院(Seiun)もSから始まっています」で終わった。ずっとまじめなトーンで話し、最後だけちょっぴり受けたかな。このところずっと笑いを取っていた私のスピーチもたまにはこうした内容で締めなくちゃね。
終わって接遇係のフーコさんがわざわざ廊下で待っていて「先生、今日はとても素晴らしい(スピーチ)でした」と感服したような面持ちでそれこそS言葉で誉めてくれた。外来に行くと、ホントだ師長が「センセ、今日のスピーチはやっぱり副院長ですね」とまあ誉めてくれた。そりゃまあな。amazonで1500円も払って購入した甲斐はあったわ。
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