「エクストラシャープ」は不味いのか

夕方近くになって近隣クリニックから呼吸不全の患者紹介がありそれが結構重症で帰りが遅くなってしまった。レセプトなどの事務作業も重なり20時過ぎてもまだ帰れない。そのうちカールから携帯に電話があった。「（ご飯もあるのに）まだなの？」と。しかじかと理由を述べ、まだかかるので先に食べていてとお願いした。

それともう一つ。「あのテルくんが昨日買ってきたビールさぁ、1本全部飲んだけどまずくってぇー」とご不満だった。あはー、実は昨日買ったのはアサヒのスーパードライのバリエーションで「エクストラシャープ」という名のビールだった。「氷点下でろ過するエクストラコールドろ過製法」という代物らしい。いや、そんな有難いご託に”騙されて”買ったわけじゃない。「在庫処理につき値下げ」とPOPに書かれてあったからつい手が出てしまった。6本入りで100円少々安かっただけだったが物珍しいのもあって買ってしまった。ただ、製造年月日が去年の9月というのが気になってはいた。ビールってワインとは違い古くなると味が落ちる。賞味期限は確保されていたが製法うんぬんよりきっとそこが問題だったんだろう。ああ、安物買いの銭失いだったぜよ。

21時前に帰宅すると、ちょうどカールが廊下にいた。あれ？何とふらふらで「うえー、気分が悪い」とトイレのドアノブに手を掛けていた。「うん、もう、テルくん遅いしー。あれからワイン飲んだら目が回っちゃってー」おいおい、ビールの後にワインかよ。カールは私より少しはアルコールに強いとはいえそれほどでもない。トイレから出てきて「うーん気分悪いからもう寝る。ゲンちゃん、いっしょに寝よう」とまどろんで休んでいたゲンちゃんを掴み、抱っこしてさっさと寝室に上がっていった。ゲンちゃん、何か嫌がっていたぞー。

私は普段はビールは飲まない。ていうか飲めない。でも残り5本、捨てるわけにもいくまい。たまに吐き気と気分不良で苦しむことがあるので危険を伴うが「エクストラシャープ」を飲んでみた。うーん、まずくはないがすごくうまいとは言えないかも。どうにか1本飲んでみた。しばらくふらーとなるもかろうじて吐かずに済んだ。今度はやはり普通のスーパードライかモルツ、発泡酒なら淡麗にしよう。嗜好品は定番が間違いないわ。