また台風だって?今朝は朝から日曜当直だったので台風が来ても全然気にならない、ていうか暴風雨なら救急もやって来ないんじゃないとも思った。そんな中、私と同世代の中年男性が救急で運ばれて来た。背中や胸が痛いという。こんな時心電図や胸部CTで循環器系の緊急病態が無いかをチェックする必要がある。他の病気は仮にあっても命に直結しないことが多いが心筋梗塞や大動脈瘤の病気だとへたすりゃ死ぬこともある。で、このの患者は心電図、採血、症状からしてほぼ心筋梗塞と診断した。となれば青雲会病院では入院治療が出来ない。いつもなら鹿児島市内の病院に送ることが多いがせっかく姶良郡内で心臓病の専門対応病院持ち回りネットワークがあるというので国分の説教病院へ転送依頼した。しばし待ったのちにこれを受けてくれて助かった。でも患者に「実は重症なんですよ」と理解してもらうのに少し手間取った。転送入院の可能性が高いことを説教病院の返事待ちの間、奥さんへの電話連絡を少し渋っていたのだ。それまで元気でばりばりの働き盛りだったからそうかもしれない。病気はしばしば人生を反転させる。心筋梗塞も急性期を乗り越えれば後はしっかり管理していつもの生活に戻ってくれることを祈ろう。
台風は今のところ心配ないが少し気がかりは明日朝当直交代のケンケンDrがやって来るかどうかだった。というのも福岡から月火と来る先生なので明日の交通機関がストップされると当直医がいなくなる。飛行機は多分無理で新幹線や高速バスも動かない可能性がある。来なければ私が引き続き当直継続か・・ぐああ。
すると夕方ひよっこりケンケンDrが医局にやって来た。「明日来られんといけんと思ってですネー」と。そうですか、ああ良かった。これで安心して一晩過ごせる。先生には医局ソファに休んでもらい私は当直室へパソコン持って休んだ。夜はさほど呼ばれることもなく「台風」の日の当直は無事に終わった。ほっ。
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