夜は「城山ホテル鹿児島(城山観光ホテル)」へ動脈硬化がらみの講演会を聴きに行った。専門外なんだがエリックMRから「ぜひ」と言われ、ベイ・シティ・ローラーズのCDの借りもあったしー(この辺はおあいこだ)。懇親会ではなんと海広しDrともばったり会った。明日の串木野もよろしくお願いしますっ!
REGZAのタイムシフトマシンで数日前の番組をよく見るが、今回は月曜深夜のテレ朝系「激レアさんを連れてきた。」が興味深かった。紹介されたのはヤザワなる30才代女性で職業はプロのバックギャモンプレーヤーだ。大まかな紹介では「余命一年と宣告されたけどある事を極める為、単身アメリカの路上で武者修行を敢行し3億人の頂点に立った人」とのことだが、私が面白いと思ったのはそうなる前までのことで、彼女は幼い頃から一つのことにこだわるとそれをとことん突き詰めていく性格でそれが理不尽なことでも止めることができない、固執する性格なんだという。例えば今でもTVのリモコンは使えないそうで、それは幼い頃リモコンを触って注意を受けたため今でもどうしてもできないとか、決めた道しか歩かないという固執や世界一高い積み木を作ることに固執し天井に穴を開けようとしたり、先生の間違いを指摘し続けることに固執(一度気になると我慢が出来ない性格)したりと周囲に迷惑をかけるほどだったとか。
それでそれを直そうとして中学の時にあるマイルールを作る。それは「1年に10個の新しいことに挑戦する」というものでそれを忠実に実行してきたそうだ。例をあげると「スカイダイビング」「北極圏で犬ぞり」「自転車で山手線一周」「パン作り」「オーロラ観測」「スキューバダイビング」「マチュピチュ散策」「環七沿いラーメン店制覇」などなど。ちょっとそれこそマイルールに固執じゃないのってツッコミたくなった。そんな中でエジプト旅行中になにやらゲームをしている写真を見てそれは何かと調べたら西洋すごろくとも言われるバックギャモンだった。全く興味をなかったがマイルールに従い帰国後始めたらのめり込んだんだという。大学生の時で寝ている時以外すべてバックギャモンのことを考えるほどだったとか。
ここからがすごい。そうそうバックギャモンの相手などいないので戦える相手を探していたところ、ギャモナーが集まるカフェに単身乗り込み「ここで一番強い人は誰?」と言うと出てきたのが望月正行という後に世界一になる人だった。そこで激戦2時間、なんと初対戦で勝ってしまったんだと。バックギャモン歴わずか3ヶ月のことだった。周囲は驚き、大会への参加を勧め、その後は快進撃で日本の大会で優勝もし初参加のラスベガスの大会でもクラスは下だったが準優勝をしたりし1年も経たないうちに日本代表入りを果たした。結婚も決勝戦であたった男性としてまさに固執する性格で人生ががらりと変わったのだった。
ただ28才ごろから不正出血に悩まされ、当初は子宮体がんとなかなか診断が付かず4年後に判明し手術と抗がん剤の治療を受けた。髪の毛も抜け、ウィッグを付けて、もしかしたら残り人生がないかもという中、武者修行に出かけニューヨークのストリートで屈強な男性相手に連戦連勝し元締めのロドリゲスと銃声の聞こえるハーレムで対戦したり、バックギャモンの世界大会に臨んだりした。そしてついに世界最高峰の大会で優勝し世界一の称号を得るのだ。いやー、すごい。幸い今年5年経過し癌は再発なく一応の治癒の目途が経っているという。
ここまで見てきて、ヤザワこと矢澤亜希子さんはあれじゃないのかな。アスペルガー症候群。典型例ではないが近い印象だ。TVでは出てこなかったが周囲は結構振り回されたりして・・。ともかく特異な才能で武者修行や道場破りをやるところは少年漫画のパターンに似て面白い。男性優位のバックギャモン界で華奢な若い女性が勝ちまくってトップを目指す・・映画にでもなりそうなくらいだ。
「激レアさんを連れてきた。」・・名もなき一見普通の人が実はすごい経験をしてきた、これを弘中綾香アナが手書きボードで淡々と紹介していく番組でなかなかに面白い。今後注目の番組だった。
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