今日はいつもの担当のカワゼンDrが今月来月休みのため当番日を信号Drと二人で担当した。発熱、熱中症、風邪、虫刺されなどが多く、救急車も軽症が数台でここ最近の当番日業務としては比較的楽で、昼休みには信号Drとも「いい感じですね」と感想を言うほどだった。17時半過ぎには帰ることも出来て、高速に乗って気分良く運転していたのだが・・。
当直外来の井雄君からスマホに電話があった。Bluetoothで会話すると「先ほど救急車で来て点滴をしていた男性ですが、CTを撮ったことにかなり立腹しています」と言ってきた。「はあ?どういうことだ」それは30才の男性でめまいと熱中症の診断で点滴をして症状も改善してきていたので点滴終了後帰宅OKの指示を出していたのだった。確か、救急隊もまだいる中で「小脳に梗塞や出血があってめまいも起こす場合があるからCTを撮りましょう」本人にも聞こえるように言っていた。いや、仮にそうしたまともな理由がなくても医師がCTが必要と判断すれば救急で運ばれて来た患者が文句を言ったり立腹する理由があるはずもない。侵襲的検査(体を傷つけたり後遺症が残る可能性がある検査)ならば事前に承諾書をきちんと取る。普通のCTにはそれは必要ない。患者はきつそうにしてはいたが意識もあり自分がCTを受けることは分かっていて拒否する発言などはなかった。私こそ腹が立って「突っぱねろ、そういう抗議は」と井雄君に伝えた。「でもぅ・・」と気弱な彼は言い出せそうにないようだった。
私は怒鳴り散らしたい気分になったよ。万一がないように検査、診察、治療を施し良くしてあげたのに御立腹ですか。ただ私にはだいたいの察しが付いた。支払いの段になって言い出したそうだから、「思っていたよりお金が掛かったぞ、何でだ?CT代が余計だったからだな」と勝手に判断しているのだろう。自ら救急隊を呼んでおいてお金がないから診療行為を非難するなんて、今後二度と来ないで欲しいわ。(素直に持ち合わせがないというなら分かる)
後日、やはり私の推測通りだと判明した。3割負担で9千円ほどかかりうちCT代は5千円ほどだった。きちんと保険診療に則って請求している。同じく当番だったカッコちゃんNsがきちんと支払料金の理由まで説明したところ、反論することもできなくなり、スタッフ3人立っているのを「そんなに3人で突っ立って見るじゃない」とほざいていたそうだ。それとまずウソだろうと思うが「俺はイシャだからCTは必要ないってわかる」とも言っていたとか。結局、連絡を受けた親が代わりに払ってくれたんだそうだ。医者なのにそのくらいのお金も払えないのかとは誰も言わなかった。まあ当然だ。
ふう、ここまで書いて少し憂さが晴れたよ。
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