2014年4月29日火曜日

燃える!チッチ

チッチ最後のS學館運動会(中高いっしょにある)にカール、ギボヒサコともども観戦に出かけた。事前にプログラムで参加する種目は把握していた。選抜200m走が一番のメインでこれが午前最初の参加種目だった。チッチは毎回これに出ている。1年の時は3位、2年では2位、で今年は当然1位が目標だ。彼は100mや1500mなどははなから参加する気はなかった。言い分は、100mは直線を走るだけでみんなの目に触れにくいし元よりカーブを走るのが得意だ。1500mはあまりに疲労しすぎで「運動会の種目から外すべき」とさえ思っているという。私もその気合いにこたえるように観客席テントの前列に行き動画を撮るためデジカメを手に構えた。

チッチは1コーナーでこれはラッキーだ。1年の時も1コーナーだった。またフライングをするのかな。うちの子らは少しでも稼ごうとやるんだ(セージはやり過ぎて大外に回されたりもした)。案の定フライングがあった。しかしやったのはチッチではなかった。仕切り直しの2回目、勢いよく飛び出したのはチッチだった。私の目の前で1m弱差を付け第2コーナーでは2m以上の差を付けていた。そのまま最終コーナーを回りゴール手前では勝利を確信し笑顔になり万歳してテープを切った。よおーし、よくやった!録画もばっちし撮れて満足満足。振り返ると2内科出身のボクゾンDrがいたので「うちの子1位でした」と思わず言ってしまった。他の親はそれほどうれしくはないはず、ちょいとしまった。

このあとチッチは綱引きや部活動リレーなど出たがとくに見せ場はなく、午前中最後の色別リレー(学年選抜対抗リレー)が2度目のハイライトだった。チッチらの学年は黄組で女子は半周男子は1周走る。チッチは男のラス前担当だった。レース自体は3年生が貫禄をみせ終始1位だったのでハラハラはなかった。しかしバトンがチッチに渡り最初のコーナーを走る頃アナウンス担当の女学生のコメントに思わず吹き出した。「トップを走るのはチッチ君。大好物はピザ!」これに「ピザ!?」「わっはっは」との観客の声。そんな面白いコメントをアナウンスはあまり言わないのにナー。そのあと正面直線で「(チッチ君は)サッカー部の部長です」とのコメントもあり、チッチはそれは聞こえていたそうだ。後で聞くと事前の質問紙の「好物は?」の項目全てに「ピザ、ピザ、ピザ」と書いていたとのことだ。確かに彼の好物はピザでそれがきっかけでカールはピザ作りをやりくりし最近は相当上手くなってきている。

結果は黄組が1位で(3年アンカーはチッチと同じサッカー部のしまった君。二人ともサッカーし続けて速くなった。ちなみにしまった君の父は私の2内科後輩Dr)2年の青組はアンカーが最後1年に負け悔しさのあまりゴール後にバトンに蹴りを入れていた。分かるなぁ、負けると悔しいよね、先輩は。

お昼ご飯はいつもの2階の体育館ではなく1階の武道室だった。たまたま1階が取れたとのことだがそのせいでチッチは15分以上も探し回ったそうだ。で、ご飯を食べる手ももどかしく私のデジカメをのぞき込んでいた。活躍すればそりゃ見たくなる。日頃お勉強では目立たないからか運動会では張り切り方が違う。ま、一生懸命なのは見ていても気持ちがいい。午後は恒例の棒倒しも待っているしな。

ふと隣を見ると知っている家族だったようでカールが挨拶していたのは姉妹でS學館生の麻薬師ファミリーだった。姉は今春卒業でうちに遊びにも来たことがある。このほかグッちんファミリーにも会った。あと奥マラDr、赤ちゃんDrなど医師の知り合いが相変わらず多かったヨ。

午後最初のプログラムは3年生恒例の仮装行列だった。セージは韓流の少女時代だったが、チッチはお祭り男宮川大輔に扮した。なんかクラスメートとの話の流れでそうなったらしい。でも祭りの法被をネットで購入したのは私である。2千円以上もしたのよ。しかしあまり目立ってはいなかった。もっと目立つ扮装の生徒が多かったし。フォークダンスをしていたけれど私たちの目の前には来なくてそれも残念だった。

午後は高校のクラスリレーもあってチッチはそこでも活躍した。ビリに近い位置から2位争いのところまで持っていった。子の脚が速いと運動会は楽しいわ。でも黄色が1位2位独占したのにコースはみ出しで2チームとも失格というのはあまりにも無情すぎる。陸上部員じゃないんだからさー、運動会はそこまでしてズルをするわけじゃないから一発失格は興ざめだよ。わずかの差で2位だった3年生の優勝はこれでほぼ無くなった。

さて、メインの棒倒しだ。対1年生では攻撃側のチッチは完全マークされサッカー部後輩がマンツーマンでブロックしてきて棒にすら近づけなかった。事前練習で同じ棒に飛び乗る役のユタカ山君(彼の父親も医学部バスケの後輩でどんだけ医者子息がいるんよ)ともども危険人物としてチェックされていたそうだ。それでも1勝1分けで次の対2年生に臨み最初の対戦ではどうにかチッチは棒に乗り込み勝利に貢献した。最終戦はやはり近づけずユタカ山君らが活躍し2勝し面目を施した。怪我人も出たけれど棒倒しは面白く運動会で男らしさ満開のメインイベントだと思った。これくらい真剣にやって面白くあれば見に来た甲斐がある。逆にかなりの時間を割いていた応援合戦には興味なくここで引き上げた。3学年分で40分ほども続くってちょいと長すぎでしょ。応援合戦は運動会のサブ的なものでメインじゃないはず。だって「応援」なんだから。

楽しませてくれた子どもらの運動会もおそらくこれでしばらく見に行くこともない。その末尾をチッチが活躍してくれギボヒサコも「ほんとに見に来た甲斐があった」と言い私もカールも同感だった。幼稚園小学校のころからするとずいぶん逞しくなった。ありがとう!運動会。

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