今日、検査した初老と中年の患者さん、いずれも胃カメラ、大腸内視鏡が生まれて初めてという人たちだった。結果は残念ながらどちらも進行癌。内視鏡をするときこの「生まれて初めて」の患者の場合は少し緊張する。今日みたいにすでに進行癌のことがあるからだ。
癌と聞けばなんだかすごくきつい症状があるようなイメージがあるが、実はほとんど症状がないと言ってもいい。だ・か・ら・怖い。それゆえちょっとした異常や違和感も「たいしたことじゃないんじゃないか」とか「痛くないから」と受診するのをためらったり遅らせたりする。あと「病院が怖いから」もすごく多い。私に言わせればそうやって受診しないことの方が怖い。
基本は胃や大腸の検診を受ける、何か調子が悪ければ胃カメラや大腸内視鏡を受けることをお勧めする。何才から受けるべきか?最低でも40才には、できれば30才過ぎたあたりからをお勧めする。
カールが「ヒトミンチョらと私も検査を受けたい」と言ってきた。彼女は私が言わなくても検査は何でも受けるタイプだ。「大腸はここしばらく受けていないのよ」と。そっか、いつでも出来るが従兄妹らと同じ日でなくても・・。「いや、今度は鎮静剤を打って欲しいの。ただ、帰りは車の運転ができなくなるからヒトミンチョに送ってもらえれないかしら」との魂胆だ。ふむ、頼めばOKしてくれるだろう。でも、なんで鎮静剤を?
というのも、彼女の大腸はやや挿入しにくい形状でこれまで何度かやって来たがS状結腸でどうしても痛がらせてしまう。それでも少し我慢してくれれば10分程度でちゃんと深部まで挿入出来るが「今度は我慢したくないわ」と言う。私はたいていの患者には2、3分で挿入し「全然痛くなかった」と言われることも多いのだが、カール相手だとこれまできつがらせてきた。うむ、従兄妹連中を待たせることにもなるしここは要求をのもう。今度は「いたーい」なんて言わせないぞ。↓は4年前の一人で先生と患者を同時にやった「一人大腸内視鏡」。そうだ、今年は私も大腸内視鏡を受けないといけない年だったわ〜。
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