2018年3月3日土曜日

「カラマーゾフの兄弟」に手を出す・・

土曜は朝外来、昼日直の終日病院パターンだった。わりに忙しくなくネットしたり仮眠とったりでこんな日もあっていい。

最近気になる本がいまさらだけどドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」だ。この間読んだ週刊誌の「我が人生最高の10冊」に作家の橘玲(たちばな あきら)さんが「罪と罰」を1位に上げていた。高2の時に停学をくらってしまい、家にあったその本を読んでドストエフスキーにハマったんだとか。当然代表作の「カラマーゾフ」も読み他「悪霊」など長編全てを寝ないで読み、ほとんど洗脳状態になったそうな。翻訳でさえこれだけすごいのだから原文で読めばもっとすごいに違いないと思い、露文科がある大学を調べると東大や早稲田など4大学しかなく、私立文系だった彼は早稲田に進むことになる。で、進学するとクラスにはドストエフスキーに洗脳されたクラスメートが半分くらいいたんだとか。わは。

橘氏は私と同学年で、確か1才下のあの齋藤孝先生も著書「語彙力こそが教養である」の中で「私は毎年、学生に『カラマーゾフの兄弟』を読んでもらうようにしていますが、読む前と後とでは語彙の水準がだいぶ変わるのが手に取るようにわかります。・・・人間理解力や読解力、読書体力という点でも大きく成長しますし、なんだか顔つきが変わるような気すらします。世界最高峰の超大作には、それほどの力があるのです」と述べている。昔の人でなく同世代もこんなに影響を受けている。

実は光文社文庫の「カラマーゾフの兄弟」全5巻を9年前に買って文庫棚のど真ん中にずーっと鎮座させていた。いつか読むだろう、もしかしたら子どもかカールが読むだろうでずっと置かれたままになっている。
手に取りやすいところに置いておくのが肝心で、でないと絶対に読む羽目にはならない。「カラマーゾフ」はいよいよ9年目にして初めて読むことになりそう。(お隣の飯島和一の諸作はまだどれも読んでいない)はたして、私の顔つきは変わるのであろうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿