私は仕事中でも何か冗談を言わないと気が済まないところがある。病棟患者でカリウムが低い人がいて処方追加を電カルに打ち込んだ。念のため薬局に電話し長政薬剤師に「(カリウム製剤である)アスパラKを出したんだが・・」と言いかけた。「ハイ」と返事はしてくれたがその後私の期待する質問をしてこない。どうにかしてそれを言わせようとするが「え?え?」とどうにも埒(らち)が開かず私から「いつから処方するんですかって聞いて欲しかったなー」と言った。「は・・?」「だからさー、いつからって明日からケー(アスパラK)」「あ・・ハイ、そうなんですか」おいおい長政君、アンタまじめ過ぎッ!
夜はノサバルデス後援で姶良市開業医と青雲会病院Drの交歓会&講演会が鹿児島市内のホテルであった。最近こういう時なぜか緊急内視鏡が夕方入ることが多く1時間半以上遅れて参加した。立食の交歓会では日頃患者のやりとりをする先生方と顔を合わせて語りあえ10年以上続けているがこれは確かにいい企画だ。初参加のブックリバーDrや眼科のブラロックDrなど一度でもお顔をみて話していれば電話や紹介状だけのやりとりよりはるかにスムーズに事が運ぶことだろう。
いろいろとお話した中でこの会の中心メンバーでもあるヨッシー先生に今までずっと話さなかったことを語ってみた。私が青雲会病院就職当時の14年前は七五調病院に内視鏡検査で週1非常勤で行っていてその時同病院に来ていた女性研修医がヨッシーDrの娘だった。内視鏡を覚えたいというので基本的なことを教えた記憶がある。実は彼女の母親はヨッシーDrと離婚していて彼女ともども絶縁状態だった。姓も違っていたので私もヨッシーDrには敢えてそのことには触れてこなかった。彼女とはそれっきりでその後どうなったのかもう時効だろうと話を切り出しだのだ。ヨッシーDrは驚いた様子で「私もよく知らないんですよ。結婚はしていないです。年に1回同門会で顔を合わすくらいで・・」そして「私は(彼女らにとって離縁した)悪者ですから」と謙遜していた。しかし娘はなぜか父親と同じ専門科に入った訳でそのこともヨッシーDrは「私も驚きました」と言う。あまり女性が入る科ではないから父親のことを意識していたのではないか。それはヨッシーDrもそうかも同意していた。別れた父親へのアンビバレンス(ambivalence)って解釈していいかも。
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