2026年1月4日日曜日

代打出場のてんまつ

今日は年末年始最後の休日のはずだったが、大晦日の日記にも書いたとおり、日直担当交代の要請があり、ピンチヒッターとして病院というグラウンドに出ることになった。日当直担当は昨年5月以来で半年以上ぶりだった。

病院に着くやいなや、いきなりの速球が飛んできた。5階病棟での高齢患者さんの死亡確認である。正月の空気など微塵もない厳粛な幕開けとなったが、その後、外来に降りてみると意外なほど静かだった。訪れるのは軽症の患者さんばかり。「おや、今日はこのまま凪の一日となるか?」などと、不吉なフラグを心の中で立ててしまったのがいけなかったかも。

昼を過ぎて、再び5階病棟から連絡が入った。本日二度目の看取りだ。高齢女性の死亡確認を終え、ご家族の方を向いた時、その中に見知った顔があることに気づいた。かつてここ、青雲会病院で働いていた男性職員だった。 ちらっと視線を交わし、「今どこ(で働いているの)?」と短く尋ねると「国分で」とのこと。 生死の境にある静かな病室で、かつての同僚と交わす一瞬の現状報告。長くこの仕事をしていると、こうした不思議な再会が不意に訪れるものだ。

しかし、感傷に浸る時間はそこまで。夕方にかけて、事態は一変し、施設からの重症肺炎、股関節痛で身動きが取れない人、さらには自宅で動けなくなりコールセンター経由で救急搬送依頼があった人と、立て続けに3人の入院受け入れ要請。私の「凪」の期待は完全に裏切られた。中には気管挿管を行い、人工呼吸管理を要する重症例も含まれていた。喉頭鏡を握りながら、久しぶりの緊張感が指先に走る。 

終わってみれば、代打出場ながらフルイニングを戦い抜いたような、久々に骨のある忙しい当番業務となった。やはり青雲会病院、正月休みは存在しなかった。

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