午前外来業務を終えて、私はモスバーガーで昼食を済ませ、いったん帰宅した。そしてカールからのお迎え要請をしばらく待っていた。今日、カールは着物の教室の先生方とシェラトン鹿児島で新年会があり14時半から15時ごろにお迎えに来てと頼まれていた。食事もお酒もたしなむので自分の車では行けなかったのだ。
「14時半にホテルの前で」と連絡があり、20分前に家を出た。そしてまさにジャスト14時半にホテル玄関前に着くと、カールが上気したお顔で乗り込んで来た。開口一番「飲み過ぎて2回もゲロってしまったわ〜」だって。
料理も美味しく「城山よりもこっちの方が美味しい気がした」そうで、お酒もビールにワインが赤白とあってついつい飲み過ぎてしまったとか。それと、比較的地味目の着物の参加者が多かった中で、若い人はまあまあ派手目のものを着ていたそうだが「カールさんの(着物)が一番目立っていたわ」と言われたそうな。そのオレンジの花と青の葉茎のデザインの正絹(しょうけん)の着物は37年前の2月の結納の時にも着ていたのを覚えている。カールは「着物はほとんどをギボヒサコが決めて仕立ててくれたけれど、この着物だけは自分が気に入って仕立ててもらったものなの。これを着られるのも今ぐらいまでかなと思ってー」とセレクトした訳を教えてくれた。お茶をやっていたカールは、結婚後毎月の茶会に出席するのに自分で着付けが出来たらいいなと思い、バンブックさんに聞いて近くの着付け教室に数回通っていた。しかし、テルを妊娠し、その後も子育てに追われ、お茶会そのものにも行けなくなり着物も着ることなく過ごしていた。4、5年前に沖縄のギボヒサコやオーバーバ、ヨーコバーバらの着物の整理をする必要があり、見ればまだ着られるいいものがあり、何十着も鹿児島に持ってきた。そこで本格的に着付けをまた習いたいと3年ほど前から「前結び宗家・きの和装学苑」に通っていたのだ。一昨年、ココちゃんのお宮参りに時に着た薄黄色の夏物の着物は「結婚の時に持って来ていたのに、それまで一度も袖を通していなかった」代物だったそうだ。
後で、師匠の先生と理事長といっしょの写真を見せてもらった。中央の男性が創始者の母(故人)の後を継いだ理事長で、その奥さんが左端カールの後ろにいる女性で指導面のトップは彼女ということだ。彼女は新潟から嫁に来た。カールから聞いて面白いと思ったのが、この和装教室が全国展開をするにあたってそのテキストの文面に修正すべき点があると彼女は指摘したらしい。というのも、一見共通語らしい表現だけど鹿児島でしか通じないものが多々あったそうな。代表的なのが「直す」だ。鹿児島弁で「これを直しておいて」と言われると、無論、修繕や修復する意味もあるけれど、「片付けておいて」の意味で使われることも多い。鹿児島県人同士なら問題ないかもしれないが、「これではいけない」とテキストを全国に通用するように変えていくのが意外と難儀だったらしい。ほう。↓は帰宅直後のカール。そして「自分の着物なのにまだ一度も着ていないのがまだ何枚もあるのよ」とも。ともかくも、美味しい食事とお酒、そして好きな着物を着られて大満足のカール様であった。

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