2025年10月23日木曜日

48秒!

今日は内視鏡担当のエイエイコーDrが遅い夏休みで不在で、いつもは3人のところ私とダヒロDrの2人で忙しく立ち回った。胃カメラが終わって、大腸内視鏡は親戚のスチョルDr夫妻を済ませてからいったん昼食を摂り、午後はまた3件が控えていた。

そのうちの1件は大腸内視鏡が初めてという38歳の男性だった。沈静処置を希望していたが私は「男性の場合ほとんどが沈静の注射を打たなくてもすぐに入りますよ。でも途中で痛がるようなら使いますから」といって沈静なしで始めることにした。まあいつものパターンだ。

でもそこからが違った。どうなったかというと、なんと鎮静剤を使うどころか、あっという間に盲腸まで到達しわずか48秒しかからなかったのだ。私はいつも到達時間をしっかり測っていてこれが確か最速の所要時間になった。早く挿入出来る人でもだいたい2分以内で1分を切るのはそうそう滅多になく50秒を切るのは初めてだった。大腸って約1mの長さがある。S状結腸や横行結腸は屈曲していることが多いので腸が長めの被検者だったり、入れ方がまずいと1m30cm以上にもなりスコープの長さが足りなくなることもある。スコープを短縮化&直線化したりして早くそして痛がらせずに挿入する必要があるのだ。今回は入りやすい形態の人だったこともあって48秒で済ませられた。最初から記録更新を狙っていればあと数秒は短縮出来たかも。

ネットで調べると「最短は42秒」ってあった。ほう、頑張っても30秒以内はまず無理でまあそんなものかも。ただ100m走じゃないのでそこまで時間短縮は意味がない。大腸内視鏡は観察が大事なので抜きながらしっかり見てポリープや癌などの見落としがないようにしなくては。そのためには最低5〜6分の観察時間が必要だ。この男性は特になにもなく、沈静なしの意識もしっかりしていたので、検査終了と同時に説明も終わりで笑顔で帰っていかれた。めでたしめでたし(⌒о⌒)。

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