2020年12月31日木曜日

コロナで明け暮れた・・

 年末年始期間中にどうしても採血チェックしておきたい入院患者がいて午前に病院へ向かった。結果をみるとおおむね改善傾向でよかった。正月休みはどうにか乗り切れそうだ。

青雲会病院は休み期間中の午前9時から11時まで発熱外来を行っている。有り体(てい)に言えばコロナ検査をその時間帯にはしますよということだ。病院玄関から100m近くはなれた病院駐車場にプレハブを建てそこで電カル記入や諸検査が出来るようにしている。被検者には車に乗ってこちらは防護服で検査をする。↓写真参照。

で、今日は近くで開業している「おせち」Drが外来担当してくれた。この発熱外来は近隣のDrに呼びかけたところ手伝ってくれる先生が何人もいて助かる。実際の検査行為は看護師が担当するし、上の写真のように直接接しないので感染する可能性はまずない。おせちDrは私の大学後輩Drでもある。
聞けばコロナに関しては4月5月時の外来受診者の落ち込みがひどかったという。なるほどそれは青雲会病院もそうだった。鹿児島県初のコロナ患者がイギリス帰りの姶良の女性ということで一気に姶良の医療機関は住民に警戒されたのだ。青雲駐車場横のイタリアンレストラン「ダ・クオーレ」も「4月からパタッと客が来なくなりました」と言っていた。おせちクリニックではその女性の交際男性の両親がかかりつけということで特に警戒されたらしい。ある日、クリニック前で躊躇しているかかりつけの患者さんを見て「どうしたのですか」とおせちDrが尋ねてみて初めてそのような事態になっていると分かったそうだ。その初感染患者は姶良の医療機関をどこも受けていなかったのにも関わらずである。当初はそれくらい住民は過敏になっていた。ところが最近はかなり慣れてきたのか、鹿児島県でコロナ患者10数名発生と聞いても受診患者数にそう変化はない。

そんな中、姶良市の某病院で職員と入院患者ら計9人が新型コロナウイルスに感染し、クラスター(感染者集団)と判断されたとの報道があった。そこはもちろん青雲会病院やおせちクリニックではない。しかしそこはうちの病院と互いに患者さんの受け入れをしているところだ。今月半ばに職員1人に発生したとの情報は入って来ていた。全職員300名以上を2回に渡ってPCR検査しすべて陰性だったとも聞いていた。最初の発生とは無関係のはずで約2週間経過して今度はクラスターとはいったいどうしたことか。十分に警戒していてもいつコロナ感染が起きるか分かったものではない。

2020年の大晦日、コロナコロナで明け暮れた1年だった。そして来年もまだ終わりではないことは確かである。

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