シュワッ！を手話では何と言う＆ジョン・レノン命日

耳が聞こえない某患者さんから胃カメラ前に手話の出来る人を同席させて欲しいという要求があった。検査後に説明をするからそこまでしなくてもと断ろうとしたが、リアルタイムに医師やスタッフの説明を聞いていたいとのことだった。それで手話通訳者に胃カメラ挿入時から検査終了まで同席してもらった。 

通訳者は私が何気なくしゃべったこともすべて手話にして伝えていた。そこで私、検査直前にニヤッとして「ウルトラマンの『シュワッ！』ってのは手話ではどんなふうにするの？」と聞いてみた。すると動じることもなく手を動かし最後に両手万歳する格好でウルトラマンの「シュワッ」という動作をしてみせたのだ。いやー、えらいもんだ。（胃カメラ中だったので写真がないのが残念）

検査が終わって「ありがとう」って手話ではどうするのと尋ねると、左手を水平にし右手を乗せてすっと上に上げる仕草をした。ほう、簡単だね。なんだかウルトラマンの仕草にも似ているような・・。ネットのものを紹介しておこう。

ちなみに「大丈夫」は？それは右手を左胸に差して次は右胸に差すという動作だった。なるほどそれも簡単だ。今度、ケンチャナヨと言いつつやってみようか。

いやー、生まれて初めて手話を習った。日常簡単な挨拶はどうにか覚えられそう。

今日は故ジョン・レノンの命日だった。ちょうど40年前のことだ。その時、私はいつものように18時からのNHKFMを聞こうとスイッチを入れていた。すると「皆さんご存じかもしれませんがジョン・レノンが射殺されました」とアナウンサーが言ったからびっくり仰天した。「新作のアルバム『ダブルファンタジー』がなかなかいいね」と医学部友人の身重君らと話をしていたばかりだったしー。ジョン・レノン暗殺事件の話題は2019年6月11日火曜日のこてる日記「ジョン・レノン暗殺記事の上に岡田奈々が・・」http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2019/06/blog-post_11.htmlでも書いている。

夕方、40年前と同じ時間帯にKKBのローカルニュースで特集があった。鹿児島の田舎でビートルズやジョン・レノンが好きなオーナーが演奏を聴かすスタイルの店を紹介していた。今年80才になっていたはずのジョン・レノンの特集がネットやYouTubeでもあれこれある。人気いまだ衰えずってところか。そういう自分はまた最近ビートルズの曲を毎日聴いている。周期的にそうなるんだよなあ。ビートルズの曲って飽きが来ない。これはアート作品に対する最大の賛辞だ。ジョン・レノンはそれを意識していた。ビートルズ時代には「」僕たちのレコードが売れなくなる時期が来るだろう。でも僕たちの曲は残る」と発言し、ソロ時代にもヨーコに対して「歴史に残るようなクリスマスソングを作りたいんだ」と言ってあの「ハッピー・クリスマス」を作った。才能あるポールを意識し「僕の曲はイマイチなのか」という嘆きにヨーコに「そんなことはないわよ」と励まされたりもしている。

ソロ時代になってもジョンとポールは曲作りでは拮抗している。「イマジン」「ハッピー・クリスマス」「ラブ」「ウーマン」など多くの人に口ずさまれている点ではポール以上かもしれない。そして忘れてはならないのが「ギブ・ピース・ア・チャンス（平和を我らに）」だ。まだビートルズ在籍時代の1969年に出した初のソロ曲で語るような叫ぶようなジョンの歌声の後、大勢が繰り返しギブ・ピース・ア・チャンスと歌う単純な構成の曲だが全く飽きが来ず不思議な魅力のある曲であるばかりでなく、曲の精神性から反戦運動のテーマ曲となり、無数のデモで歌われ、世界中で反戦運動曲の代表曲としての地位を確立している。ポールにはきっと作れない曲だろうという点でも価値があり、さらにあまり知られてはいないが、ジョンが亡くなった直後セントラルパークに集まった人たちから自然発生的に歌われたのは「イマジン」でも「ラブ」でも「ヘルプ」でもなくこの曲であった。https://www.youtube.com/watch?v=C3_0GqPvr4U&list=FLYrLg5Li-oQlNUryJmOA4UA&index=243

生きていれば80才のジョン・レノン。見たいような見たくないような・・いや、やっぱり生きていて欲しかった。