カールとチッチが映画「翔んで埼玉」を見に行った。「自分(カール)は埼玉に住んでいたことがあったのでぜひ見たいのよねぇ」だって。「埼玉から東京に行くには通行手形がいる!」「埼玉県民はそこらへんの草でも食わせておけ!」「埼玉狩りだー!」など、埼玉を卑下するような“ディスる”せりふが話題を呼んでいる映画らしい。
「パタリロ」で知られる漫画家魔夜峰央が1980年代に書いた漫画が原作というが、私は一時パタリロにハマってよく読んでいたことがあるくらいで全く知らなかった。
30年以上も経ってなぜか映画化され話題になっている。当時、さいたまんぞうなる泡沫歌手が「なぜか埼玉」という歌を歌ってタモリなどがラジオで流し少し話題になっていた。へ、その歌がこの映画にも流れているって?なーるほど。
埼玉って言えば東京の隣県で人口も多いのに田舎くささがありこれといった特徴がないイメージだ。それで「ダサいたま」なんて揶揄される。面白いのは埼玉県人自身が自県を低く見ているということだ。自県を愛する度合いが最下位らしく自虐ネタを受け入れる下地はあったようだ。これが沖縄だったらとんでもないことで、沖縄にいるころ、同じく出張していたドクターが「こてる先生、ここに来て思うんですけど沖縄の人って沖縄が大好きですよねー」としみじみ言っていた。それに納得!と思った。彼の地では日常のあらゆるところに「沖縄は」とは「沖縄では」とか「沖縄だから」とかが出てきていた。
ところが埼玉は隣の巨大な東京のせいで独自性がなかなか出せないばかりか劣っている部分が目につきそれが習性となっているのかも。しかし720万もの人口があり何と鹿児島の4倍以上で県民のパワーは侮れない。一見県民をバカにしたような映画を受け入れられるようになったのも埼玉県民に余裕が出てきているからと思われる。上田清司埼玉県知事からも「悪名は無名に勝る」と公認のお墨付きコメントももらっているそうで、実際、埼玉では大ヒットし観客の笑いが絶えないそうだ。カールも30年以上前の原作ということで自分が岩槻にいたころの雰囲気もあって面白かったという。沖縄出身のカールが埼玉の映画を見る、なんだか可笑しいが、あれ?映画の主人公がGACKTと二階堂ふみって二人とも出身は沖縄じゃん。あはは!可笑しいネ!
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