アミュのミッテ10の時間を確認すると13時40分開始がちょうどよく、カールと早めに出かけた。「ボヘミアン・ラプソディ」は普通の字幕版や音響効果特別版などのほかに字幕応援上映というのもあって私のはちょうどそれに当たっていた。これは歌が出てくると画面下に字幕が出ていっしょに歌えたり、コスプレやサイリウム振ったりもOKとコンサートの雰囲気でいっしょに盛り上がろうという趣旨だ。「おい、フレディー・マーキュリーの格好していかなくていいんかな」とか「事前に歌の練習も必要かな」とか「前列の人が立ち上がって画面が見えなかったらどーしよ」とかちょっぴり不安もあった。
早めに着いたので館内に入ったのも一番目だった。だーれも観客がいない。大丈夫?後ろの座席に座って待っていると続々客が入って来てやや年配の人たちが多かった気がする。気になる服装はコスプレ&サイリウム客はゼロ、映画が始まっても歌ったりや立ち上がる客なんて誰もいない。みんなおとなしいもんだった。ほっとしたけど拍子抜けもした。
(↓こんな感じには鹿児島ではならないんだよなぁ)
映画はフレディー・マーキュリーの自伝と苦悩を描いているのだが、魅力はフレディーの圧倒的な歌唱力とクイーンの楽曲の素晴らしさを堪能できるところじゃないだろうか。日本で最初にヒットした「キラー・クイーン」が私は大好きで「ボヘミアン・ラプソディ」がリリースされた時はかなり話題になったものの、映画でプロデューサーに反対されたように曲が長いのとある種のあざとさと感じ今一好きになれなかった。画中でクイーンの連中はこのプロデューサーに石を投げていたな。結果はご存じの通り超が付く大ヒットになって今でもクイーンの最高傑作として聴かれ歌い継がれている。私には見る目がなかったってことだ。
今では「ボヘミアン」よりよく耳にする「ウィウィルロックユー」をカールは「へー、クイーンの曲だって知らなかった」とささやいていた。ビートルズほどではないにしろ、クイーンもそういう「誰の曲かは知らねど知っている」レベルになっている。我々世代でだけではなく若者にもこの映画が受けているというのはクイーンの曲の持つ魅力があふれているからだろう。見終わって曲が頭の中を駆け巡っていて思わず口ずさんでしまう。いい映画、今年度のアカデミー賞もノミネートされていると聞くし、ぜひ獲って欲しいと思った。
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