いずれ、私や身近な人が認知症になるかもしれない。今日のスピーチを聞いて対象者だったらぜひその治療を受けてみたいと思った。長生きしているとそれまで治らなかった病気でも治療出来る可能性が増えてくる。長生きはやはりするもんだよ。
「消化器内視鏡」を専門とするDr.こてるです。
趣味のボウリング、麻雀や病院での出来事、家族の内輪ネタから時事問題まで
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2025年11月10日月曜日
MCIならまだ治せる
朝礼で脳神経外科のシマッチDrが「MCI」についてスピーチをした。MCIとは「Mild Cognitive Impairment」の略で「軽度認知障害」という意味である。認知症の一歩手前といわれる状態のことだ。アルツハイマー型認知症に代表されるいわゆる呆け症状は「急に現れてくるものではなく、実感の難しい兆しとともに、ゆるやかに発症していきます」だそうで、中にはさほど進まず回復するものもあるという。↓のスライドにもあるような症状がMCIの典型的な症状だ。で、自然な老化とMCIや認知症との違いをグラフにすると↓のようなスライドになるという。だいたい65歳くらいから認知機能が低下する場合があって私などまさにその入口の年齢で他人事じゃないわな。そして認知症の治療薬も最近画期的なものが発売され抗アミロイドβ抗体治療薬といい、20年くらい前からあるアリセプト(認知機能の進行を少し遅らせるだけでいずれ認知は進む薬)と違って、確かに認知機能の進行をとどまらせる可能性があるという。そのグラフが↓だ。ほう、なかなかいい。ただきちんと専門医の行う画像検査など行い月に1回もしくは2回、点滴で治療をするのだという。若干ハードルが高いが進行を食い止めることができる薬はこれまでなかっただけに期待が持てる。しかし認知症が相当進行してしまうとこの薬でももう元には戻せない。だからMCIの状態かどうかに早く気が付き、早めの診断をする必要がこれまで以上に求められているわけだ。
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