2025年11月18日火曜日

専門家は違いが分かる

またYouTubeネタであるが、普段さほどない興味のないクラシック音楽分野に面白い動画があったので紹介しよう。

韓国のサイトで言葉も韓国語だ。一部日本語訳あるが「字幕」ボタンを押して日本語への翻訳を指示した方が見やすいと思う。タイトルが「角野隼斗(すみのはやと:かてぃん)が韓国の音大模擬入試に紛れ込んでいたら・・?」といういわゆるドッキリ企画だ。2年ほど前にアップされたもので、本来は1時間以上ある動画を16分ほどにまとめてくれていた。

角野隼斗さんは私はあまり詳しくはないのだけれど、あのショパンコンクールの準決勝まで行ったと聞けば大したピアニストだと知れる。その時の第2位で有名になったのが反田(そりた)恭平さんだ。2位でもすごいのがショパンコンクールだ。その角野さんが韓国の音大入試の模擬テストに紛れ込んでいたら・・という企画で、入試前の高3生ら3人が演奏し実際に大学の女性教授らに評価と指導を受けるのだ。誰が弾いているか評価に先入観がないようにとカーテンで仕切られているので奏者の顔は教授らからは見えない。そしてその演奏は素人の私が聴いても上手いなぁと思うだけなのだが、弾き終わるとすぐに教授らは欠点や直すべきところをビシビシと指摘していく。へーえと思って次の奏者、さらに次の奏者の演奏を聴くがどこがよくてどこが悪いかなど私には全然ピンとこない。
4番目、いよいよ角野さんが登場だ。出だしの音からして教授らの表情が引き締まる。その後の彼女らの表情からは心中は分からないものの、明らかにこれまでの奏者とは違うと思ったようだ。
そして演奏2曲が終わり、評価になった。3人とも「文句のつけようがない」「ただただ聴いていたいと思わせる」「良いことばかり紙に書いていました」「私がドイツに留学していたときのポーランドの先生のような演奏を思い起こさせる(実際、角野さんはポーランドに留学した経験がある)」「バランスや音など全て含めてプロのような演奏でした」と絶賛するだけの評価だった。そして種明かしになるが、カーテンが引かれ角野さんが現れると、顔を見ただけで「あ、これはどっきりだったのか」「またやられた」と笑顔になっていた。

確かに角野さんの演奏は素人聴きでもなんかすごいなとは思わせるものがあった。でも他の高校生たちの演奏もそれなりに上手いし教授らのようにそこが欠点ですよなんてとても指摘出来やしない。この女性教授らがあの「格付けチェック」に出たら、カーテン越しに一流の演奏者と並みの演奏者の違いなど一聴して分かるんだろうナ。この動画を見て角野さんもすごいが韓国女性教授らもすごい、「専門家はやはり違う」って思ったことだ。→https://www.youtube.com/watch?v=WTPlp90DvM0

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