日付は変わったが、まだ昨日のワールドシリーズの余韻が残っていた。YouTubeなどで両チームのファンの観戦実況の様子など見たりしていた。どっちもハラハラドキドキ、バンザイガックリで面白い。 ドジャースファンの中には喜びすぎて自宅ドアをでて庭のプールに飛び込む人とか(それを見て飼い犬が吠えている(笑))、ブルージェイズファンの中には液晶TVを渾身のパンチでぶっ壊す男性が2人もいた。怖っ。(ただし、単なるファンではなく、賭けていて、勝てば日本円にして4〜500万は入っていたんだってさ)→https://www.youtube.com/watch?v=bkdo_hfPqfo
私が「この試合、もしかしたら勝てるかも」と感じたのは、9回裏の大レフトフライをパヘスが捕球し、延長に入った時だった。長年いろんな野球を見てきていて似たようなシチュエーションがフラッシュバックしていた。私が思い出したのは1996年の夏の高校野球決勝のシーンだ。あの松山商対熊本工戦である。3対3の延長10回裏、熊本工が攻めて犠牲フライでもサヨナラというシーン。この回、熊本工は先頭の星子が2塁打を放ち、次打者は送りバントで1アウト3塁になった。そこで松山商は2人の打者を敬遠し満塁策を取る。その時にはライトを守っていた投手の新田を澤田監督は本来の矢野に交代した。これはバックホームになった場合少しでもホームで刺せる可能性を残すためだ。そしてご存じそのとおりの結果になる。
昨日のワールドシリーズ、9回裏はほぼ同じ場面だった。1アウト満塁になってドジャースのロバーツ監督はセンターを本来のパヘスに交代した。これはバックホームを想定して脚の怪我の影響の残るエドマンより肩も強いパヘスにしたわけだ。次打者は山本の低めの球を引っ掛け内野ゴロになりバックホームで2アウト。これでまあ犠牲フライサヨナラのシーンはなくなった。しかしパヘスに交代させていたおかげで、より確実に大飛球を捕れて延長戦に持ち込めたってことだ。
話を戻すと、サヨナラ勝ちと思った熊本工ナインは星子の証言によると「頭の中が真っ白のまま呆然と守備に就きましたが、皆も同じだった。11回表、先頭の矢野が初球を叩いてレフトの澤村が後逸し・・」気持ちを切り替えることが出来ず結局3点を入れられ負けてしまった。奇しくもピンチをしのいだドジャースが先攻で立場は逆だが9回にホームランで同点に追いついたのも似ている。守備を変えたらそこに打球が飛びアウトにしての延長戦ゲームというシチュエーションがそっくりだった。「延長に入って先に点を取り、結果勝てるかも」と松山商とドジャースが重なって見えたんだ。
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