2025年11月28日金曜日

香港火災から分かること

中国香港の30階建て以上の高層住宅が8棟並ぶ区画で7棟が次々に焼け被害者が多数いるという。その火災映像がTVニュースで出ていた。
当局の記者会見によると、住宅の外壁にかけられた保護用ネットにまず火が付き、工事業者が設置した発泡スチロールに延焼して一気に燃え広がった。さらに外壁の竹製の足場が高温で燃えて破片が飛び散り隣の建物へと広がったという。一部の香港メディアは、工事現場では防炎処理がされず、安い保護用ネットが使われることが多いと報道。ネットが原因とみられる火災が過去にあったにもかかわらず、当局の取り締まりが不十分だったと指摘した。さらに消防当局によると、火災のあった高層住宅で火災報知機が正常に作動しなかったことも判明し、以前、高層住宅の改修工事を巡る贈収賄事件で、わいろの原資として資材費用の流用が取り沙汰されたこともあり、交流サイト(SNS)では「人災ではないか」との声が出ている。

ところが、香港当局は工事現場の関係者3人や関連コンサルト会社の取締役や、足場工事の下請け業者など8人を逮捕したのは、まあそうなのかもしれないが、そもそも建設基準の問題やなぜにこんな大規模な火災被害が出たのかの原因究明と今後の対策が急務だろうに、住民の怒りの矛先が香港当局への批判に向かないよう、神経をとがらせているのが大事なようだ。情報によると「マンション火災を利用し、扇動を図った疑いで警察が男生1人を逮捕した」そうだが、男性はネット上で政府関係者の責任を追及する署名活動をしていただけだったとか。

香港にある中国政府の出先機関は「災害を利用して香港を混乱させようと企てるものは厳重に処罰される」と警告しているとか。これは聞いて呆れる。私の感覚ではこんな人的災害もしくは人的被害が出れば別に政府を非難しようが全く構わない。政府はそうした批判も受け入れ国を社会を良くしていく義務と責任があるというのが認識だ。なのに「批判するのは許さない」と言っている。ダメだな、中国は。やはり国のシステムして欠陥がある。そもそも国の政治家のトップを国民が公にでも私的にでも堂々と批判、非難出来ないようではいけない。アメリカという国をいろいろ批判する人が多いが、現状、マスコミも一般国民も堂々とトランプ大統領をけなしたり、トランプ政権反対!とやっていて、権力者も常に国民の監視下にあると分かり、中国、ロシア、北朝鮮などよりよっぽどいいってー。

今回のような中国当局の対応であれば、こんなひどい火災がまた起きるだろう。まさに人災、いや、国災かー。

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