2024年12月29日日曜日

空港で事故が起きたら

今日は丸1日何も予定や計画を入れていなかった。

朝のニュースで、韓国で飛行機が事故を起こしたらしいと聞いていたが、当初まさかあれほどの大事故だったとは思わなかった。昼前のニュースで、生存者2名というのは変わらないけれど、報道機関やネットニュースでも被害者数がまちまちだったのが不気味だった。YouTubeで胴体着陸後の衝突の瞬間動画がアップされているのを見て「こりゃ全員死亡、いや2名生存者がいたのが不思議なくらいだ」とため息をついた。カールは「胴体着陸するつもりなら燃料を捨てるか減らすために旋回とかするはずなのに」という。「お前、詳しいな」「助かった飛行機のドキュメントドラマなんかでよくやっているから〜」だって。その後、夕方には最後尾にいた乗員2名以外の179名全員が死亡と報道された。ああ、やっぱり・・。

事故原因がバードストライクだとか機械の故障だとかまだはっきりしていないし、対策も燃料を減らすか落とすかもなぜ出来なかったかあるいはしなかったのかも不明だ。あの胴体着陸をしている数秒間、機内の乗員乗客たちはみな生きていたんだ。そう思えばただ痛々しい。NHKをはじめ報道では衝突の瞬間動画にはストップがかかりショックを与えない配慮がなされていた。不特定多数の視聴者が見ることを考えればそれで良かったと思う。

思えば今年は年頭に羽田で海上保安庁の飛行機と日航機が接触衝突し大炎上となり、TVでは生中継されハラハラした。1時間ほどして日航機側は全員脱出し無事であったと聞いた時はホッとしたのと驚きさえもした。そして海上保安庁側は残念ではあった。

もし鹿児島空港でこのような事故があったなら・・実は私は姶良郡医師会の医療スタッフとして最初に傷病者のトリアージと救護をすることになっている。そしてDMAT(災害派遣医療チーム=Disaster Medical Assistance Team)が到着し引き渡すまで対応するのだ。空港が姶良郡のど真ん中にあるため、空港の事故訓練でも最初に駆けつけられる医療スタッフとしてそう位置づけられている。この10年ほどは5、6回訓練には参加していてこてる日記にもその様子を書いている。全くの他人事ではないのだ。

今回の事故でも韓国の光州市や近隣の医療チームが空港に向かったという報道もあった。それについてはほとんど注目されていないが、私は「ああ、韓国もいっしょだ」と思った。しかし生存者が2人ゆえすぐに救急車で病院に運ばれたはずだから、幸か不幸か災害派遣の医療チームが出来ることはほとんどない。訓練や準備はしておくが何もすることはない、これが一番いい状態だ。何もすることがなかったけれど、ニュースを見て少し気を引き締められた1日であった。

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