2024年12月22日日曜日

有り難きベテラン看護師

今日は朝から夕方まで病院日直の仕事だった。日当直をするのは今年最後だ。で、病院に到着するなり、本日担当の代傘模試Nsからピッチに連絡あり、「インフルエンザの患者さんがー」とあった。すでにインフルエンザと判明している患者さんの指示やもう一人発熱でインフルエンザっぽい人も来ているという。やれやれだ。

今日は当番医ではないので一般のインフルエンザ疑いの人たちは来ない。でも、高齢だったり重症感のある人たちが運ばれてきた。ただ、インフルエンザは当院に多い4人部屋の空いたベッドには入れられない。隣の患者にうつす危険性があるからで、空いた個室が必要だ。それで一人は断ったかな。しかし夕方運ばれて来た高齢女性は心不全も悪化しており唯一空いていた個室に入院させた。昼からは心肺停止の高齢男性(結局、救急外来で亡くなった)、糖尿病と脱水で高浸透圧高血糖状態に陥り意識不明になった人(以前は「非ケトン性高浸透圧性昏睡」と言われていた病態)など重症患者が続いた。

その意識不明の患者さんはいったん呼吸停止があり気管挿管をすることになったが、なかなか挿管できなかった。私はだんだんいらついてしまい、後で聞くと病棟看護師らを怖がらせたらしい。誰かに対し怒ったわけではないけれどね。気管挿管は9割方入れられるんだけどこの患者さんはがっちりした顎でしかも自発呼吸は戻っていたこともあり難しかった。そこで「モニター付きの気管支鏡を使ってみられては?」というベテランの松枝Nsの提案を受け入れ(実はそのタイプの気管支鏡は使ったことがなかったが)やってみると、経鼻から実に簡単に挿管できた。一応知識としてはその手の内視鏡が導入されたことは知っていても、ついつい手慣れた昔ながらの手法を優先しがちだったんだ(反省○| ̄|_)。

17時半で私はお役御免なのだが、その時間に怪我や打撲などで2台の救急車が要請されすでに1台は来ていた。当然私はもう診ない。夕方から担当に脳外科のポンシンDrが来て対応を始めていた。しかし代傘模試Nsは引き続き明日の朝まで担当するのだ。いや、大変。彼女は今年途中から救急外来当直を担当するようになった。落ち着きと的確な対応で十分に仕事をこなしていたねぇ。これまで病棟や手術室など経験を積んでいたからこそだと思うが、だからこそ日当直外来を任せられる看護師がそうそうはおらずやや不足気味なんだ。今日は彼女に感謝したかったがその時間はそれどころじゃなかった。また今度だ。

ベテラン看護師に助けられた日直当番の日だった。

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