当直が明けてすぐに帰ろうとしたが、何かと病院の仕事はあるもので、帰宅出来たのは午前10時を過ぎていた。その後、朝シャワー浴びてゆっくり仮眠を目論んだが上手くいかない。だいたい昼前に仮眠しようとしても上手くいかないものなんだ。そのうちに昼食が出て、こてる日記を書き始めたが、13時半が来て途中で止めなければならなかった。14時から今日今年最後の仲間内での麻雀の予定があったからだ。
いつもの見せたまえDrの院長室に着くと、腹出し、サブアラド、見せたまえの強者がそろっていてさっそく闘牌が始まった。ちなみに今年の成績は腹出しと見せたまえが大きく勝っていて、私がまずまずの勝ち、サブアラド一人が大きく負け越している。実はこのパターンはとっても珍しい。サブアラドはだいたい勝ち越すことが多く、こんなに負けが込むのは初めてじゃないかな。
で前半、またまたサブアラドは負けが込んでいた、いかんせんトップが取れない。トップ取れない状態が前回、前々回と続いていて半荘25回以上も続いている。力が拮抗している中では滅多にない不調続きだ。半荘の6回目にしてようやくサブアラドは3万7千点で南場のトップ目に立っていた。私は1万7千くらいの3位だった。それまでトップ2回2位2回ラス1回とまずまず好調で「今回も無理せずラスを引かずにいればいい」くらいの気持ちで打っていた。
と、南3局5巡目に↓のような手が来た。中、一盃口の一向聴もしくは七対子の一向聴だ。ドラが3ピンなためそれをぽつんと残している。この手は先に3ピンを持って来れば七対子ドラドラの満貫手にするつもりだったが、中や一盃口のみでは上がりたくはなかった。
7巡目、4索を持って来て待ちが6、9万で高め一盃口の手になった↓。リーチは当然掛けない。ただ6万が相手から出ても上がらず見逃すつもりだった。上がっても1300点にしかならない。当然だろう。この手は中を鳴くと5200点から満貫8000点になるし、もし中か7万か8万を持って来れば・・そう、ツモり四暗刻の聴牌に化けるのだ。
9巡目、予感どおり中を持って来て↓のようなツモり四暗刻の聴牌になり、即リーチした。これで出てハネマン12000点、ツモって役満の32000点である。
そう言えばこの麻雀が始まって「今年は役満がほとんど出ていないなぁ」と腹出しがつぶやいていた。彼が1回四暗刻を上がったくらいか。確かに例年に比べて役満が出ていない。まあ出る時は続けざまに出たりするしそんな年もあるだろう。プロのMリーグでも昨季は役満が全く出なかった。今年はようやく二階堂留美プロが四暗刻を上がって1年半ぶりとニュースになっていた。
私のリーチを受けて、下家の腹出しがチーをし、さらに上家のサブアラドもチーをした。安く蹴って私に上がらせまいという態度で、当然の対処だ。昔、学生の頃はこんな役満手を聴牌すると心臓がドキドキしたり、手が震えたりしたものだった。それが今はまったくドキドキも震えも来ない。上がれたらラッキーだなという感じで淡々とツモを繰り返した。しかし何かしら上がれそうな気がしていた。手の化け具合が理想的だったからだ。そして13巡目、盲牌するとマンズと分かり期待してめくると8万!「ツモ!」と静かにかつ力強く宣言し「四暗刻です」と牌を開いた。「ああ」と驚きとため息の声が・・。
完璧やったね。親番だったサブアラドは一気に16000点を失い、「せっかくトップ目だったのにー。これでまたトップを取れないわ〜」と落胆していた。その後、彼はオーラスで見せたまえに放銃し3位にまで落ちた。とことんだねぇ。私は当然トップでこの時点でトータルでもダントツになった。
以上で終われば私の調子の良さとサブアラドの不調が際だった麻雀の日だったと言えた。だが、後半になって反転した。私はなぜか3位、4位、4位、4位と急降下し、サブアラドは8回目の半荘で29半荘ぶりにトップを取ってその後3連勝。終わってみれば私はわずかにプラスに、サブアラドは負けはしたがダンびりからごく普通の負けくらいになっていた。なんでかな?今思えばイージーミスが目立ち、きっと睡眠不足からの疲れがどっと出ていたのだろう。役満上がってもう今日の麻雀が終わってもいいくらいになっていたしー。
そんなわけで久々の麻雀ネタはうれしさも中くらいに終わってしまった。見せたまえからは「役満上がったのにいつものこてるらしくなかった。飛び上がってやんやんと騒ぐのにさー、大勝ち出来なかったのはそのせいだよ〜」なんて言われてしまったよ。確かにー。