2020年11月2日月曜日

プロに行くべきか否か、「山田大樹」と「鮫島哲新」の場合

 ネットニュースを見ていると、各プロ野球球団で契約解雇された選手の話題が出てきている。この前ドラフトがあって話題になる選手がいる一方でクビになる選手も同じくいるということだ。

そんな解雇選手の名前の中にヤクルトの山田大樹というのがあって、あれと思った。確か彼はソフトバンクにいたんじゃないか。私はソフトバンクの試合は球場で何度も見ているが本家本元の福岡ドームで見たのはたった1回2017年の交流戦対阪神戦だけでその時の先発ピッチャーが山田大樹だったのだ。やや不安定な投球ながらもどうにか阪神打線を抑えて勝利投手になった。それで覚えていたのだ。でも勝つには勝ったが工藤監督は少々おかんむりで、2軍ではいい成績だったようだがその後1軍先発ととして活躍ことはなく、その年のオフにトレードに出されヤクルトに移籍していた。↓ソフトバンク時代の山田大樹。

現在の年齢は32才。普通の職場ならまだまだ現役バリバリ働ける年齢だ。しかしプロで解雇されればほぼ引退を余儀なくされる。野球ができる職場ならともかくこれから全然畑違いの仕事に就かねばならないことも多い。となるとどうだろう。まだ社会人として仕事と野球と両方出来る進路の方が良かったかもしれない。

現在同じ年齢であの鹿児島工業の4番バッターで甲子園でも活躍し大学もそこそこ活躍した鮫島哲新はプロ入りを切望したがどこからも指名されず、住友金属鹿島(現日本製鉄鹿島)に入った。で、社会人として安定した立場にいてしかも同社の野球部コーチをして野球ともまだ縁が切れていない。

同じ32才で今の立場なら絶対に鮫島哲新の方がいいんじゃないか。確かに大観衆の中で歓声を浴びながらの華やかなステージに立つことは出来なかったが、32才の現在、下手すりゃ望まずに一人で商売をやらざるを得ないかもしれないのだ。仕事があればまだいい。以前のブログでも書いたが、泥棒や殺人までやっている元プロ野球選手が一人や二人じゃないのだ。2020年1月31日「野球選手悪事列伝」に詳しくまとめておいた。http://koteru-nikki-2015.blogspot.com/2020/01/blog-post_31.html

いや、プロ野球に行くなと言っているのではない。同じことは芸事、勝負事でも言える。40年以上昔、ある囲碁雑誌の編集長がプロを目指す若手への教訓として語っていたのが「一流になる自信がないならプロに行くべきでない」と断言していた。それを読んで私は「ずいぶん思い切った物言いをするもんだ」と思った。しかし、やっとプロになれる、あるいはプロになるのが目標程度の選手では目立たず苦労するだけでならない方がいい。いろいろなプロ選手を見てきて「なるほどそうだ」と痛感する。仮に自分の子どもが中途半端に才能があってプロに行きたいと言ったならば、まずは反対するだろう。アマチュアでもその世界が好きで才能があるなら活かせる道はいくらでもある。私も囲碁、麻雀、ボウリングとすっごく好きだがプロになろうと思ったことは一度もないし、幸か不幸かその才能もない。

山田大樹選手、これから即引退かまだ現役続行希望するのか。情報では現役続行希望のようだ。となると引き取る球団がなければトライアウトで最後のチャンスをつかむか。2016年に結婚したばかりというから簡単には引き下がれないだろう。現実主義者のカールは「だから、私は野球選手とは絶対結婚なんてしないわ」ときっぱり言う。ふむふむ、それで私と結婚したわけか。納得だ。

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