2020年11月5日木曜日

大腸前処置、先着争い

 カールとヒトミンチョ家のフサンコ、ヨカトモ、ヒトミンチョ3兄妹が大腸内視鏡を受けに来た。ヒトミンチョ家の連中は胃カメラも受ける。

4人はほぼ同時に検査前処置のモビプレップを飲み始めた。排便を促し腸がきれいになった人から検査を始める。カールは早めに受けたいからガンガン飲み始めた。ヒトミンチョも同じように飲み、女性二人が早飲みするのをヨカトモ兄が「そんなに一気に飲んでも早く出るとは限らないよ。誰が一番先になるか分からないしね」と牽制していた。その言葉どおり、彼は1Lをさっさと飲み終え、その後の水も飲み始めたが一向に出ない。ヒトミンチョはというとすでに何度もトイレに行って順調だ。

ちょうどその頃、私が様子を見に来た。カールは不安そうな顔で「全然出ないの〜」と言い、ヨカトモは一番気分が悪そうでさえない顔で排便刺激のため廊下を歩いていた。私はカールに「日頃は音が鳴るくらい腸の動きがいいからそのうち出るはずよ」と言っておいた。

フサンコはモビプレップが嫌なようでどうにか1Lを飲み追加のお茶を飲んで少し出始めたところだった。しかしイマイチ気分がよくなく「も少しモビプレップを飲んだら」という女性陣の意見にも「いや、もういい」と手が進まなかったそうだ。

そのうち、カールが出始めたらしい。すると劣勢挽回どころではなくどんどん出て、手洗いするとまた来る〜と便座に座ることを繰り返し、しまいには立ち上がっただけで出るほどになった。それで一番バッターはカールになった。競馬で言えば最後尾にいて最終コーナーを回る前から一気に抜け出しダントツの勝ちを収めた格好だ。

ただいざ大腸内視鏡となるとカールは手強い。いつもS状結腸通過に時間がかかる。今回は約束で鎮静剤を使うことにしていた。しっかり眠ったのをみていざ挿入開始だ。しかしS状結腸で案の定「いた〜い」と言い出した。ちょっとくねっているがそこを我慢してくれれば後は楽なんだが・・。今まではどうにか痛くないように入れようとして時間がかかって盲腸到達に10分ほどもかかっていた。今回は少々のことは我慢できるだろうと一般患者にするようにやってみた。ぼうっとしながらもカールは「いたーい、止めてー」と叫んだが構わず続けるとS状結腸を通り抜けあとはすんなり。で、3分台で到達した。所見もポリープはあるにはあったが切除しなくてもいい過形成性ポリープというやつで前回も前々回もあって大きさも変わっていなかった。無論、癌病変はなし。OKだ。

終わってしばらくは点滴室のベッドで休んでもらった。次はヒトミンチョだ。ただ、「カールさん、叫んでいましたけど」と不安そうだった。カールのやつめ、廊下に聞こえるほどだったじゃないか。「大丈夫、心配ないから」と鎮静剤は使わずさっと入れてさっと終わった。今日やった4人は以前も検査したことがあったのでみんなさほど時間はかからず終えられた。面白いのは兄妹3人は腸の入れやすさが似ていて比較的簡単。そして誰も大腸ポリープがなかったこと。血の濃さってすごいね。

検査が最後になったのはヨカトモ。順番のことで言い出しっぺは最後になるのパターンだったね。私もこれで最後だやれやれと、検査をしようとしたのだが・・。

あれ?パンツをはいたままじゃん!これじゃー内視鏡入らないよー。はよ脱いでー。
まったく大ボケかましてくれましたわ。

この後、4人は姶良のパン屋「ハコス」に寄って、カールは自宅まで送ってもらった。フサンコ画伯が絶食に検査もあったせいか気分が悪かったそうだがその後大丈夫だったろうか。ま、みんな何事もなくてまずはよかった。これで少なくとも5年程度は大腸検査をしなくても大丈夫だろう。またの機会あればいつでもどーぞ!

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