白鵬ってすごい力士なのよ。そんな力士の現役を見られるだけで我々は幸せな時代に生きている。そのことが分かっていない人が多すぎる。やれ品格がどうの、取り口が良くないのどうの、物言いにケチ付けたのどうの、三本締めをしたのが悪いだのどうの、とあんたらうるさいっ!
大相撲は基本的にはスポーツの一種だ。だがそれだけではない伝統的な仕組み、所作などがあるから人気があるというのは分かる。それらには日本や日本人的なニュアンスが含まれ、外国籍の白鵬がそのすべてを理解し体現できるかというとそれは難しいはずだ。だから白鵬始めモンゴル系力士はまずは「勝つ」ということが一番大事になる。白鵬が先の非難を一切やらなくてしかし勝てない力士ならどうだ。見向きもされないことは明らかだ。休みで言えば稀勢の里は横綱になってもっと休場しているのよ。しかし白鵬ほど非難されてはいなかった。さすが中途半端に出場しては休みをくり返したから最後は問題視されたけど・・。白鵬は勝つということに最大の力を発揮してきた。それってやはり大相撲の一番の魅力でしょ。後の世代の人たちは伝説の力士白鵬の相撲をリアルタイムに見たかったときっと思うはず。
優勝44回は今後100年破られるかどうかという大記録だ。連勝記録の63も惜しくも双葉山の69を越えられなかったけれどすごい記録だ。白鵬はそのちっちゃな指摘なんか問題にならないくらい偉大な力士なんだ。勝つだけではない。八百長問題で大相撲が中止になったこと(2011年春場所)があった。白鵬は調査の結果でも八百長なしとされ大相撲の危機と言われた時期も横綱として立派に土俵を守った。そもそも2007年から14年も横綱を張っている。白鵬の後に横綱になった日馬富士、稀勢の里はすでに引退。鶴竜もほぼ引退だろう。一人横綱になっても休場明けにはたいてい優勝している。今の大相撲には大関関脇クラスはたくさんいるけど真の横綱クラスは見当たらない。これだけ貢献してきた白鵬が年齢と怪我を押してでも現役を続けたいと言うのなら、出場さえできれば優勝にからめる限り変な非難、批判は止めて温かい目で見てあげようよ。
ビートルズファンの私は「ビートルズが現役で次々にヒット曲を出す時代にいたかった」と以前書いたことがある。白鵬はビートルズと同じだ。白鵬が今現役でいる幸せを分かって欲しいが故、あえて私は今日の日記を書いたのである。
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