夕方、「今晩の当直よろしくお願いします」と当直担当看護師であるガンバ君がやって来た。「ああ、よろしく」と言って「先週の当直は私は水難だった(3月10日「漏水!」参照)だったから、今度は火難かな?」なんて冗談を言った。火事なんかになったら漏水どころの騒ぎではない。だが、ちょっとそれに似た災難に遭ってしまった。
当直夜は就寝まで医局で過ごすことが多い。TV見たり、ネットしたり、仮眠取ったり・・。でも時に病棟看護師から入院患者のことで指示を求められることもある。診察が必要なら病棟に出向くが、電カルでの指示だけで済むことも多い。21時過ぎごろ、4階病棟看護師から電話があった。「クニンダDrの患者さんの排便が下血っぽいんですが・・」「新鮮な下血なの?」「いやそこまではなくて少しどす黒い感じで・・あ、電カルに写真を貼り付けましたから見ていただければー」とのことで電カルに向かった。
ギョッとした。
医局にある4台の電カルのパソコン画面全部が赤に近いオレンジ色に染まっていたのだ。「何だ?これー!」たしか19時台に扱かったときは全くの普通の画面だった。電源を再起動してもこの赤色画面だ。ガンバ君や事務当直を呼んで管理会社である「柔か最高」社に連絡させ、リモート操作で修理できないか頼んだ。しかし「正常である」という返事で、どうしようもなかった。確かに操作は問題なく出来るのだが・・上の写真を見て欲しい。これじゃ、排便が赤いのか本当はそうでないのか分からないじゃないか。まあ患者さんの状態はそれほど危ないものではなかったので様子観察を指示したのだがねぇ。
事前にあらぬ予想をしたのがいけなかったな。火難ならぬ赤難だったわ。(翌日、原因が判明した。ポンシンDrが医局のパソコンを夜21時から翌朝6時半まで全部夜間モード設定にし色調も最強(赤)にしていたのだった。いやはや。)
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