2017年10月10日火曜日

いつか読もうで13年「ノルウェイの森」

1週間前の日付の日記を書くため2階の書棚に行った。あのアメリカの銃事件を受けての本「大量殺人者」を探すためである。ところが同シリーズの「連続殺人者」や「未解決殺人事件」「愛欲殺人事件」「有名人殺人事件」などはあったのに肝心の目的の本がない。どこだどこだと探すうちに結局あきらめ、たまたまあった村上春樹の「ノルウェイの森」上巻をひっぱってきた。ノーベル賞がこの前話題になり毎年のように村上春樹は候補だと騒がれるもダメだったようで、代わりにといっては失礼かもしれないが日系のカズオ・イシグロさんが受賞した。ノーベル賞は国籍ではなく出身国で数えるそうだから日本人3人目の文学賞受賞で喜ばしいことだ。

ただ、村上、村上と言われるのに、私は彼の作品を一度も読んだことがない。これだけ話題になり続けているからそれなりの魅力があるはず、ただ私は話題になっているというだけでは触手は伸ばさず、内容がなにかしら自分にフィットしないと読まない主義だ。この本は出だしの1、2行はちらっと見た。飛行機に乗っているシーンからだった。今回もそこを見る。「僕は三十七歳で、そののときボーイング747のシートに座っていた。」ああ、やっぱりそうだ。で、続きはまだ読まない。今日はほかにもやることがいっぱいあってじっくり読む気分じゃない。

本の見返しを開けたとびらに「’04.11.28 Bookoff 加治木店」のメモがあった。裏表紙には105円のシールがあって中古でたったそれだけしかしなかったということでえらく安い。たまたま中古で安かったのでいつか読もうで棚に置いていた。それから13年、放置の憂き目にあっていた。村上春樹がノーベル賞文学賞でも取れば読んでみたかも。今や、イシグロさんの本はひっぱりだこで増刷されるまでは本屋にも在庫がないらしい。読むきっかけには話題性も大事ってことだ。

また、本をなかなか読まない理由の一つにインターネットがある。いつでも読める本よりもネットは今見ないといけないという同時代性が強い。そっち方が刺激があってついつい後回しになる。読み進めて引き込まれればそんなの関係なくなるがー。ともかくも手元には置いておこう。偶然、手にとってみたのも何かの縁、面白くて私も村上春樹ファンになればそれはそれで目出度いことだ。読まずに13年。もっと早く読んでおけば良かったと思うか、けっ、やっぱ105円の価値しかないよと思うか、結論はもう少し先になるだろう。

2 件のコメント:

  1. 「読まない」のも貴重かも。私は数遍しか知りませんが、ノルウェイ、田崎つくる、1Q84など、読んではがっかりし、今度こそはと繰り返し、結局、読まなければ良かったと思っています。あくまでも主観ですが、くどくどした粘着質な描写にうんざり、どこが良いのかさっぱり分からない作家です。寝太郎

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  2. おお、そうですか。それを確かめるためにも一度は読まないといけない。でもここ1週間は忙しくて無理そうです。

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