2014年3月27日木曜日

君も読めよ「探偵団」

シホねえNsの息子ノレン君がホームズや少年探偵団物を読んでいると聞き懐かしく思った。小学5年とは私もそのころから少年向けの推理物に関心が出てきて図書館にあるポプラ社のものを片っ端から読んでいったものだ。で、ノレン君は本を買って欲しいらしいがシホねえNsは「高いからダメ」と返事したと聞き、「そりゃいかん。本が好きという子どもの芽を摘むなんて」とたしなめた。毎晩飲んでいるビールを控えれば買えるはずだぞ。「だってぇー1冊千円近くもするぅー」「だってじゃない」といきさつがあって今日、私は家にあった少年探偵団シリーズ14冊を内視鏡室に持って来てプレゼントした。それを見てブックリバーDrも「うわ、私も子どもの頃読んでましたよ、懐かしい」と反応した。みんな読んでいたよね。江戸川乱歩はたいしたもんだ。だって第1作の「怪人二十面相」なんて昭和10年くらいの作品で他のも昭和20年代から30年代にかけてでその頃の世相を反映しているのに現代の子どもが読んでも面白く作っている。それはホームズやルパンものにも言える。乱歩は子どもにはふさわしくないような内容は意図的に省き、語りかけるような名調子でぐいぐい物語に引き込んでいく。今風のどぎつさや悪がのさばるようなことは決してない。正義、勇気、信頼、我慢など臆面もなく書かれ大人からみたらつっこみどころ満載でも子どもには必要な修養とでもいうべき内容がふんだんに含まれている。10代前半の男の子だったら読むならまさに今でしょだ。ブックリバーDrも「シホねえさんとこが読み終わったらうちにぜひ!」という。確か彼の上の子はまだ小学低学年だったはずで、後2、3年したらちょうど渡すにはいい頃かも。そうやって読み継がれていけばいい。

実はこの子ども向けのハードカバー10冊以上が片付いて家の居間の本棚がすっきり整理できて良かったということはシホねえやブックリバーDrには内緒にした。こてる日記を読んでいる人たちだけの秘密である。

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