2024年6月7日金曜日

地味な同級生の会

高校の同窓生5人と飲み会をした。Mノ下から「イノジュンが6月7日に鹿児島に来るので同窓生で飲み食いしないか」と先月連絡があった。特に都合も悪くないのでOKしたらほかに吉文とガチ山も来るという。で、天文館の「さクラジマ」という店に集まった。↓がその入口だがどこが目的の店なのかかなり分かりにくいゾ。
Mノ下と吉文とはずっと鹿児島にいるため、しょっちゅう飲み会や同窓会などで会っているが、イノジュン君とガチ山君ともは実は卒業後ほとんど話をしたことがなかった。というのもイノジュン君、出身は鹿大工学部だけれど関東の会社に就職し今も横浜在住だからだ。ガチ山も関東の大学に行きずっとあちらで仕事をしていて、定年後に帰鹿したため40年以上も会っていなかった。イノジュンも「ガチ山を1回だけ駅で見かけたことがある」と今日言っていた。同じ関東にいても40年で1回しか会わないものなのだ。

イノジュンといえば私は「理系の勉強出来るヤツ」というイメージだった。その彼が昔を振り返って自校の進路指導を批判していた。当時一期校、二期校とあってイノジュンは一期校は九大を受けたいといったのに3年の担任の良い口先生が「だめだ、熊大を受けろ」と進路変更されたことを悔しく語っていた。そう、自分らの学校は生徒の希望より学校の受験成績を優先させるところがあり、私もクラスは違うが同じ目に遭った。イノジュンとは逆に行きたくもない九大の医学部でない学部を受けさせられたのだ。「行きたくないんですけど・・」と言っても副担任のパーシモ先生は「そこに通ってその勢いで(二期校の)鹿大医学部が通るんだよ」と、今思えば訳の分からない理屈で親も説得されて受けたのだ。結果はイノジュンも私も不合格だ。そもそも過去問など九大向けの勉強をやったのはほんの直前だった。すると今度は私に「二期校は宮崎医大に変更してはどうか」との打診があった。乗り気ではなかったが念のため赤本を買って問題をやってみたらてんで分からない。数学なんか変な問題で違和感がすごかった。で、私は「落ちてもいいから鹿大医にさせて下さい」と言ったらOKしてもらえた。あの時、日和(ひよ)って宮崎医大にしていたら絶対に落ちていたと思う。イノジュンも言っていたが、私たちの学校の定期テストは鹿大の入試の形式だったので鹿大の問題には慣れがあったんだ。

イノジュンは鹿大に入って最初の大学祭の時に出店でジャンボ餅を作って売っていたら高校の後輩女学生2人が来て買ってくれたという。そのうちの可愛い方に「お、セントラル高校だね。へー、そう言えば学校に数学の安楽死先生っている?」と聞き「います」と答えたので「おれさー、副担任が安楽死で大嫌いだったんだよねー」と言ったそうだ。すると、なんと「安楽死は私の父です」だと。仰天!こんなことあるのかと取り繕うのに必死だったらしい。あの頃結構父親が同校の先生だってケースは多かったナ。

ガチ山はイノジュンとは違って「俺、あんまし仕事したくないのよねー」「もう満員電車に乗るのが苦痛で仕方なかった」んだとか。結婚も遅く子どももいないという気楽さもあるのかな。奥さんは鹿児島ではないがいっしょに鹿児島に来てくれたそうだ。

イノジュンは電力系の設計にからむ仕事をしていて北海道は石狩にある電力の仕事で丸紅の中年出向社員と仕事をしているという。そこでその出向社員のやり方に今一つ共感できないところがあるとグチっていた。そして「でさー、今の丸紅の社長ってパーシモ先生の息子なんだってー」と言うから、私が「あ、聞いたことがある。医学部の年上の同級生がラ・サールの同級生にマスカキっていて親父がセントラル高の英語の先生だ」と語り、私の副担だったから覚えていた。で、調べてみたら本当に現社長だったよ。電力が専門なんだって。

パーシモ先生とは10年くらい前の同窓会で久しぶりに会ったのが最後でその後亡くなっていた。高校時代、夜11時ぐらいになるとパーシモ先生からたまに自宅に電話が掛かってくるんだ。「おい、こてる、ちゃんと勉強してんのか」って。びっくりだよねー。あの頃のセントラル高校って熱かったナ。受験校選びでは少し不満はあったけれど、結果的には現役で医学部合格したんだからパーシモ先生のおかげだったってことだ。確か娘も1年下で優秀だったはずだがどうしているかは知らない。

鹿児島組の私たちは子どもが県外で(吉文は子ども4人のうち鹿児島にも残っている子がいるらしいが)今後もたぶん鹿児島には帰ってこないだろうな。年を取るとまた故郷が懐かしくなるものらしい。ここに書いた話題は少しでまだまだ盛り上がった。私とガチ山はアルコールを飲めない質なので二次会には行かず、また会おうとLINE交換をしてイノジュン言うところの「地味な同級生の会」はいったん終わったのだった。↓はイノジュンと吉文君でLINEの認証中だ。

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