2024年6月6日木曜日

「プラダを着た悪魔」

 昨日夜の睨み合いの後、ハナビはガスストーブ前の床に寝そべり、ほっとしたようにくつろいでいた。あれから10分経ってゲンちゃんも側にいなくなったら↓こうだもんね。

YouTubeで「面白い映画」として紹介されていた2006年のハリウッド映画「プラダを着た悪魔」をNetflixで見た。ファッション雑誌会社が舞台で、てんで私の好みではないのだけれど面白いといわれれば素直にまずは見てみようか。

主役アンディを演じるのはアン・ハサウェイ。よく見かけるお顔で大きな垂れ目で口も大きいのが印象的な女優だ。元々はジャーナリスト志望であるアンディは大学卒業後、有名ファッション雑誌「ランウェイ」の編集部の面接を受ける。先輩アシスタントのエミリーに「ミランダの元で1年仕事をすれば、どこの出版社でも通用する。誰もが憧れる仕事よ」と言われて、「それはすごいですね。ぜひ採用されたいです」と率直に答える。しかし、実は彼女はファッション業界での超有名人鬼編集長のミランダ・プリストリーのことも知らずファッションそのものにも興味がなかったのだ。当然、就職は失敗するものと思われたが編集長のミランダはアンディを採用するのだった。それはこれまで採用してきたファッションが好きで「ランウェイ」に憧れて採用された同じようなタイプ連中がことごとく続かなかったからだった。


タイトルの「プラダを着た悪魔」とはもう一方の主役である編集長ミランダ((名優メリル・ストリープが演じている)のことで、周囲はほぼパワハラといってもいいほどの仕事が押しつけられる。度を超えた量の雑務と、無理難題の数々にアンディは必死に奮闘するが、やがて解決できなくなり、アートディレクターのナイジェルに弱音を吐く。しかしそこでの彼の返答は、「君は努力をしていない。グチを並べたてているだけだ。甘ったれるんじゃない」という手厳しいものだった。アンディは“具体的な解決策”として、ナイジェルの助けによってファッション業界にふさわしいシャネルで全身を身に包む。さらに、ファッション業界の知識のみならず、ミランダが会う膨大な人数の業界人の情報も頭に叩き込むなど、しっかり“勉強”をしていき・・と物語はどんどん進む。
出演シーンはアン・ハサウェイが圧倒的に多いが、メリル・ストリープの存在感、役へのなりきり度はさすがで、思えばタイトルの「プラダを着た悪魔」とは彼女のことなのだ。アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされたのも当然かも。もっともメリルはアカデミー賞のノミネートは当たり前の女優でたしか一番多いんじゃなかったかな。

ドラマと違って映画は見終わるのに2時間もかからない。この映画も1時間44分ですぐに終わるが中身はグッと詰まっていて、仕事への取り組み方、仕事とプライベートとの関わり方、その業界への敬意など見所はたくさんある。「悪魔」のミランダにも悩みがありそんなシーンもメリルが見事に演じている。

ふむ、みなが面白いという映画は確かにそうだね。ネット配信サービスに入っていると気軽にそうした作品を鑑賞できるからいいわっ。

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