2019年5月7日火曜日

AIと付き合おう

長い連休が明けて最初の朝礼があった。とはいえ、朝礼はいつもと変わらず職員のスピーチがメインでここしばらくは各ドクターに割り当てられているため自分は1月以降しなくても済んでいるのは有り難い。

今日は脳外科のポンシンDrでテーマは「AI(人工知能)について」だった。特に人の心理との関係、そして医療への関わりを話してくれた。AIはここ数年コンピューターの世界ではもっとも話題になっている分野だ。特に囲碁将棋では完全にプロの領域を凌駕しプロがAIから学んでいるという状況になった。それが医療の世界では病理、内視鏡観察、放射線診断から難病の診断にまで成果が出たと話題になってきている。ただ現時点では「最終的な判断の責任は医師である」と厚労省は見解を出している。確かに支援ツールということでしばらくは行くのだろう。ポンシンDrもそのように言っていた。

が、私はもっと進展すると思っている。特に囲碁が3年前のイ・セドルvsAlphaGO戦以降ガラッと変わってAIなしでは特にプロの碁は語れなくなったのを見ているからだ。ブレイクスルーしてしまえばたった数年でその分野は変わる。例えば内視鏡の観察でもAIを組み込んで癌もしくは癌らしき病変を画面上の指摘する精度はベテランの精度をすぐに上回るようになると思う。病理やレントゲンではさらに有効なのではと思う。どちらも画像をどう読むかという点では同じだから。これからAIがどんどん進化していって通常診療の診断にも高精度で正しい結果を出してくれれば有り難い。さすがにそれは最終決定は医師がしなければならないとは思うがAIの恩恵を何ら拒否するいわれはない。

ポンシンDrは麻雀の分野ではAIはまだプロには勝てないということも話していた。あはは、それは私は知っている。ていうか、私はすでに何度か対戦しているのだ。ネット麻雀「天鳳」では以前から「ⓝ爆打(ばくうち)」という東大出身の人が作ったAIが参加して日々闘牌している。実力は変動はあるが七、八段程度で人間の最高位十段や天鳳位には及ばない。麻雀の不確定要素の多さが原因だろう。しかし並みの雀士より強くはなっている。最近は某コンピューター会社も麻雀AIを出してきていている。もっと精度を上げ何かのブレクスルーがあれば人間を超えることも可能だろう。それでも麻雀をする楽しみがなくなるわけではない。AIは人間と共存し人間の役に立つものと私は信じている。

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