2019年5月2日木曜日

東北旅行3日目、弘前へ

前夜、「明日はどこに行こう」と話題が出て、チッチは岩手の安比高原(あっぴこうげん)、カールは秋田の田沢湖を提案していた。で、私はネットで調べ、翌朝、まだ寝ぼけ眼のチッチに「早く起きろ!青森の弘前に行くから」と起こし、勝手に行き先を「弘前城桜祭り」に決めていた。安比か田沢湖は盛岡から1時間程度で行ける近場なので明日が都合がいい。レンタカーを明日の夕方返すことになっていたからだ。今日は少し遠出出来るので弘前にした。高速なら1時間半くらいで行けるし仙台よりは近い。もう、仙台まで行けたので青森くらいなら行けるぜって気持ちも大きくなっていた。当初、岩手県内をチマチマ回ろうかと考えいたのがウソみたい。

弘前の桜祭りと言えば全国的に有名だ。ただソメイヨシノは4月下旬が旬で今は他の桜が咲いているという。ちょっと心配なのは人出が多くネットでは1日38万人ぐらいが予想されると書いてあったこと。サンジュウハチマン?!これって平泉の比じゃないぞ。さっそく駐車場が心配になった。昨日の教訓どおり会場の近くではなく少し周辺の駐車場に駐めて歩いて行こうと計画した。高速は普通のIC(インターチェンジ)ではなく泊まっているところからより近い矢巾スマートICを利用することにした。姶良のスマートICで経験済みと入ってみたが・・ここで失敗。私が入った方向は上り車線で青森に向かうには下り車線のICから入らねばならなかった。バーをくぐってすぐに気付いたのだけれど引き返しバーに行っても反応しない。戻ってインターフォンにしゃべらないといけなかったようだが分からず結局そのまま南下して次のICで引き返して北上する羽目になった。ちょいと近道しようとして慣れない方法で失敗、アイタタだ。

天気はまだ雨も時折降り、そして風が強かった。特に横風が強い。秋田県に入る時、ナビの画面が県別のイラストが出てきて秋田は「なまはげ」だった。岩手は「金色堂」だったのでチッチと「青森は何かなあ」と予想した。私は「ねぶた祭りじゃないか」でチーは「リンゴかなぁ」と。で、結果は「リンゴ」、あは、負けたネ。でもトヨタのナビでは青森は「ねぶた祭り」で岩手は「わんこそば」、秋田は「竿灯祭り」らしい。メーカーによって違っているということ。ちなみにトヨタの鹿児島は「桜島」宮崎は「日南海岸鬼の洗濯板」だったはず。青森に入ると高速道路脇にも桜が咲いていて期待が持てた。1時間40分ほどで「大鰐弘前IC」に着き、やれやれと料金所を出たはいいが、なにやら警察官がこっちにおいでをしている。うん?

窓越しに何を言うのかと思ったら「後部座席の人、シートベルトをしてませんよね。それは違反です」と言うではないか。なになに、後ろ座席はカールでそんなはずはない。彼女は高速ではいつもちゃんとベルトはしている。「え?今外したの?」と言い訳がましく私は言ってしまったが、カールは「してますよ」と落ち着いていた。K察官は「(車を)ちょっとこっちに来て下さい」と言ってよーく確認しようとした。「ベルトをしていないと連絡があったんです」とのことだが、実はカールはベルトの上に赤いスカーフを巻いていたのだった。それを外すとちゃんとベルトをしていたので「そうですか、失礼しました」と謝ったので、ならばとその場を離れたが、気分良くなかったねー。
いったいどこで監視していたんだろう。まったく気付かなかった。その時はそう思っていたが、後でデジカメ写真を見直してみたら偶然チッチに撮ってもらった写真にその様子が写っていた。料金所に入る直前にK察官が立って確認しているではないか。こいつだ!

弘前市内に入り一路弘前城を目指した。で、すぐ近くの駐車場は案の定満車だったのでちょいと行くと5時間千円のパーキングが見つかり案外すぐに会場に向かうことが出来た。これくらいなら妥当か。昨日の仙台は結局65分で千円だったもんな。会場へは南の追手門から入った。入場はタダだが天守閣と植物園は有料である。思ったのがこの弘前城、とにかく敷地面積が広い。昨日の青葉城の何倍もある。鹿児島は城山を含めれば同規模か。でもここは平面だ。しかも堀や桜並木があって開催される桜祭りの規模が大きいのも肯けた。
(右下の弘前工、上の弘前中央高の面積を見てもその大きさがわかるだろう↓)

城内はよく整備され、特にしだれ桜が満開でとてもきれいだった。ここには52品種2600本もの桜が植えられていてソメイヨシノの時期が過ぎても楽しめるよう作られているそうだ。堀に桜が散ってピンクのいかだのようになる花筏(いかだ)は過ぎていたけど十分に楽しめた。(南側の堀で↓わずかに水面に散った桜があって雰囲気は出ていた)

天守閣は小さいけれど江戸時代からの現存天守閣で東日本では唯一のものということで重要文化財に指定されている。ただ結構人が並んでいてそこまでして城内入るほどのことはなかったかな。
ここから西にそびえる日本百名山の岩木山(1625m)は素晴らしいけれど・・。そう、同じ百名山の岩手の岩手山(2038m)と名前も場所も近く混同されやすい。今日はどちらも山頂に雲がかかっていて今ひとつの眺めだった。がしかし、帰るころになって晴れて山は眺めが良くなった。だがその時は城内を離れ、電信柱が林立し、いい写真が撮れなかった。残念。(ここは北国。5月でもまだ雪に被われている。↓岩木山)

昼食は簡易食堂のようなところで摂ったがここは失敗だった。天ソバを食べたもののほとんど小学校のバザーレベルの代物で600円は高い。これならコンビニ弁当を買って桜の木の下で食べた方がどれだけ良かったか・・。

食後、向かったのが北東のレクリエーション広場。案内チラシになんと「お化け屋敷」などのほか出店がいっぱいと書かれてあったのだ。行ってみると、なんとまあ私が子どもの頃、正月に天文館公園に行くと、サーカスにお化け屋敷、見世物小屋そしてたくさんの出店があったものだがそれと似たような雰囲気の作りの場所だった。時代は令和だというのに昭和の名残がぷんぷん。特にお化け屋敷はそっくり。大人600円と高い気がしたがチッチと入ってみることにした。
ちょうど前にカップルがいてその女の方がよく驚くこと。キャーキャー騒ぐ方が楽しいかもね。でもここのお化け屋敷、作りがとにかくチープ。自分が大人になったせいかあんまし怖くもない。↓こんなゴムお面を被ったお化けがいたが私は笑っていたよ。
で、そろそろ終わりになるころ、さっきのカップルを追い抜かしていた私は角に立ち、二人が来るのを待っていた。で、曲がって来たところを・・「やあ」とやったら、男の方が「わぁ!」と驚いていた。いやいや失礼しました。でもそれくらいしないとおもしろくないっしょ。えへへ。

他、オートバイサークル、輪投げ、射的とかつての天文館公園出し物を思い出しつつもそれらには参加はしなかった。また様々な食べ物も売られていたが一切手を出さず。割高だもんね。雰囲気を味わうだけ。人出は確かに多かったが38万人というのはだいぶ盛りすぎじゃない?3万8千人ぐらいじゃないの。どうもGWの人出予想というのはどこも多すぎて実感がない。毎年トップは博多のどんたくで2日間で230万人というが、1日で115万人の博多の人ほとんどがそこに集まるくらいの人出って・・あり得ない。弘前桜祭りも16日間で246万人と出ていて、単純に割っても15万人、連休中は38万人と出ていたけどさー、弘前市の全人口集まっても約30万人よ。それがこの広いって言っても城内に集まっているはずない。城内東側の芝生なんて人もそんなに混まずゆったりとしたものだった。(後日、5月4日の皇居前に参賀で集まった群衆が14万人とのことであれより絶対に弘前城には人はいなかったぜ、うん)

ともかくも弘前の桜祭りはいいところ、いい催しであるのは間違いない。もし今度来ることがあれば今度は4月下旬がいい。西のお堀の小舟に乗ってソメイヨシノの乱舞、花筏を楽しみたいわ。

帰りの高速では岩手の山々が面白かった。スキー場が山肌にくっきりの山や岩手山も写真に収めた。その時は気付かなかったけれどそれは実は明日行くことになる安比高原の光景といっても良かったのだ。(左、前森山、右、西森山、下、岩手山)

盛岡に着いてカールとチッチはしばし買い物に。私は車中で仮眠を取った。なんてったってずっと運転手だったからね。夕食は一昨日閉まっていて行けなかったステーキ屋へ。ここは名物牛などと違ってアメリカ産のやや硬めで安い肉を多めに提供する店でチッチは500gを注文し私たちは400gにした。チッチは「旨い美味い」、カールは「かつての沖縄にあったような肉で懐かしいわ」と喜んでいた。(↓値段は3人で昨日の牛タンとほぼ同じ)
店主はいかにもハーフで店員の妹もハーフ。家族でやっているようだった。帰りにレシートを見たら「長嶺」の名前が刻印されていた。やはりオーナーは沖縄出身だった。カールの予想では「沖縄の基地の外人とのハーフじゃないかな。三沢基地に来てこの辺りで店を開いたのかも」とのことだ。あながち外れているとは言いきれない。

さあて東北3日目も充実していた。明日は田沢湖か安比(あっぴ)高原の二択で、田沢湖なら秋田県にも行くことになりその点は魅力だったが、ゴンドラに乗る安比高原の方が面白そうとなった。今夜も疲れてTVなど見ることもなくどうにか日記だけは書いて眠りについたのだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿