2025年10月9日木曜日

応仁の乱以来の衝撃だって

外来に誰かの京都土産が置かれてあった。

「へ〜え、抹茶味のブラックサンダーか」と思って通り過ごそうとしたが、「応仁の乱以来の衝撃!」との宣伝文句が目に入った。なにそれ。それを見てしまったら開けて一口は食べてみたくなる。
ふうむ。まあいつも美味しいブラックサンダーでほのかに抹茶の味がする。いいね、ブラックサンダーもともと好きやしー。

でも「応仁の乱以来の衝撃!」ってどんなん?意味がよく分からんぞ。人世むなしい(1467)応仁の乱って暗記するのが定番で、将軍の権力や家督争いを巡り、細川勝元率いる東軍と山名宗全率いる西軍に分かれて争いがあり、京都の町は荒廃し、そこから戦国時代に世の中は入っていったというのが日本史で習ったものだ。

この「応仁の乱以来の衝撃!」は人目を引く。ネットでは、京都の土産物屋で売り子の女性が「応仁の乱かぁ、と嘲笑されるだけでちっとも買ってもらえません」と嘆いていたなどの証言もあるが、私は非常に面白いと思った。これが「太平洋戦争以来の・・」とやってしまうとまだ生々しさがあって不快感や悲壮さが出てしまう。でも応仁の乱って誰も経験した人はいないし、伝えられる逸話などもまずないはず。それでいてそこそこインパクトあるし。もっとも京都の人は「先の戦争で」というと時に応仁の乱のことを指す場合あるらしい(?)から一概には言えないが、ともかくそう銘打つことで注意を喚起される。手に取ってみようとかと思わせるだけまさにキャッチコピーとして優秀だと思った。

単に「京都ブラックサンダー」よりは「応仁の乱以来の衝撃!」があった方がなにかと話題にしやすいし、こてる日記ネタにもしようかと私に思わせた時点で、これを書いたコピーライターの勝利だった。

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