ここ数年、10月8日の日記ネタは「そばの日」がらみが多かった。鹿児島のそばチェーン「吹上庵」がこの日はざるそば、かけそばを1杯500円で食べ放題という超お得なキャンペーンをやるからだ(ただし上級店の「左膳」は700円)。私は2年前、3年前が日土だったので食べに出かけた。今年はあいにく週のど真ん中水曜日だ。しかしカールは朝から「今日は早めに出かけて絶対一番目の集団に入ってたっぷり食べるんだ」と意気込んでいた。開店の午前10時ぐらいに着くのではすでにやや遅く、1周目の客たちが食べ終わるのを待ってから入れられるので、かなり待たねばならない。それで「左膳」に着いたのは9時14分だった。それでも22番だったってLINEに画像が送られてきたわ。
「左膳」は麺が「更科そば」でちょっと上等だ。最初の入店客としてカールはざるそば(板そば)1枚ずつ計4枚頼み、最後にかけそば1杯を注文した。結局、もうそれ以上は食べることが出来きなかったが、満足して店を出たという。カールから聞くに、食べながら他の客の食べっぷりをチラ見していると、「私には信じられないけれど、てんぷらをプラス千円で頼んでいる客がいたけどあんなことしたらせっかくのそばが食べ放題なのにお腹に入り切らないじゃない。もったいないわよ〜」と思ったとか。つまり、そこで余分な品を注文するとさほどお得ではない、自分はいったいなんで早く家を出て並んでまでして食べに来ているのかを考えなくちゃ、ってことだった。そして「店の罠に掛かってはいけない」とも。この意見を青雲の外来ベテラン看護師にすると、「そばをたくさん食べたら私なら海老のてんぷらも欲しいわぁ」と言い「どうせ、そばは安くで食べているしー」ということだ。ふむふむ、カール様の徹底ぶりは少数派なのかしらん。
さて、青雲にもう一人、医師事務作業補助者のコンフォートさんがこの日の食べ放題で出かけたという。しかし、日中は仕事で夕方は18時ごろに吹上庵に行ってみたがすでに売り切れご免で食べ放題ではなかったそうな。そう、これだけお得なキャンペーンゆえに暗くなるころには用意されたそばが売り尽くされてしまうんだ。せいぜい昼過ぎくらいまでじゃないかな。コンフォートさん「来年こそは」と思ったが来年の10月8日は木曜日だって。土日に当たるのは2028年の日曜日まで待たねばならないか・・。
今回のそばの日のニュースで知ったことだが、鹿児島は九州、西日本には珍しくうどんよりそばを好む県なんだそうだ。一般には東日本はそば、西日本はうどんを好む人が多いというデータがある。私とカールも断然そば派だ。カールは関東にいた頃があり「本格的なそばって美味しいんだ」と知ったからだそうだ。
なぜそうなったのかは、かつては、夏に収穫されるそばの栽培が東日本に適しており、また寒い地域で温かい「かけそば」が好まれたことが背景にあり、小麦の生産が盛んであった西日本では、うどんが日常的な食として定着し、また冬でも食べやすい「かけうどん」が好まれたためと考えられているそうだ。しかし鹿児島は実はかつてはそばの一大産地で1980年代は全国一の生産高のこともあった。輪作に向いていて鹿児島の土地に合っていたということもあるだろうが、その後は北海道、東北が盛んになり現在10位くらだそうだ。それでもそんな背景から西日本ではほぼ唯一のそば県として目立っている。吹上庵も県内で15ほどの店があるなどそば県だからこその展開ぶりだろう。そばの話題をするとまた食べに行きたくなっちまったな。ズルズルズル〜。
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