2025年10月13日月曜日

スポーツチームの全盛期

今日はスポーツの日で休日、てなわけでア・リーグのチャンピオンシップシリーズ第1戦ブルージェイズ対マリナーズを観戦した。ブルージェイズはトップバッターがいきなりホームランをかっ飛ばし、対ヤンキース戦で見せたように打棒炸裂かと思いきや、その後はマリナーズの先発がよく抑え、早くに同点に追いつき、その後は勝ち越し、なんとそのまま押し切ってしまった。下馬評ではブルージェイズがやや有利かなだったのにマリナーズは強かった。全30球団で唯一ワールドシリーズに進出したことのないゆえに、今年こそはの気持ちが相当つよいとみた。

日本時間8月10日、アジア人初のアメリカ野球殿堂入りを果たしたイチローがマリナーズの本拠地で永久欠番セレモニーを行った際、約13分に及ぶ英語でのスピーチの中には選手らの胸に刻まれる言葉が幾度も出てきた。その中で特に強調したセリフが「“Seize the moment!”」だ。シーズ・ザ・モーメントとは「その瞬間をつかめ!」といった意味で、イチローは「“Each of you has a chance to play in the Major Leagues. That is not something to be taken for granted. You must seize the moment.” (君たちはメジャーリーグでプレーするチャンスを持っている。それは当たり前のことではない。だからこそ、その瞬間をつかまなければならない。)」と語った。これがメンバーやシアトル市民の心に響き、SNSのハッシュタグからTシャツに至るまで、シーズン終盤のチームのマーケティングに浸透し、左翼席に巨大なバナーが掲げられたりした。こうした形のあるものだけでなく、無形のエネルギーとしてもイチローが伝えたメッセージはポストシーズン進出を目指す戦いが続く中で選手たちのフィールド上のプレーに表れているのだ。

イチローは入団したばかりの2001年にいきなり大活躍をし、チームもレギュラーシーズンで216勝という記録的な勝利数を上げ、いざワールドシリーズと意気込んだが、その一歩手前のリーグ優勝決定戦で当時最強だったニューヨーク・ヤンキースにあっさり敗れ去った。それから一度も決定戦にすら進めず24年が経過した。ただここ数年強くなって来ていて今年はキャッチャーのカル・ローリー(NHKではカル・ラリー)が60本ものホームランを打つなど覚醒し大チャンスを迎えている。だから私はア・リーグではマリナーズを応援しているのだ。

実はメジャーリーグファンであるけれどそのグッズについては私の持っているのもはほんのわずかしかない。そのわずかの中にドジャースのタオルとブルージェイズのポロシャツとマリナーズのキャップとアウトドアチェアがあった。で、そのうち残っているのはマリナーズのキャップ&チェアのみなんだ。それはカールの従弟のフミナン君が会社の海外派遣でシアトルにいる時、今は亡きギボヒサコが訪米してマリナーズの試合など見に行ったそうな。その時のお土産でマリナーズキャップをプレゼントされ、たまに屋外に出るときなど被ることがあった。当時はイチローの影響でマリナーズグッズは日本でも結構な人気だった。でも私にはなぜか似合わないのよねぇ。こんなにも自分って帽子が似合わないんだと今はすでにあきらめ気味だ。まあ、せっかくだからと被ってカールに写真撮ってもらった(↓)。ちなみにTシャツは2000年シドニーオリンピックの記念シャツ。古いものも大事に着てます(笑)。
今じゃ、世間ではドジャースの「LA」と以前からのヤンキースの「NY」の帽子が二大人気らしい。確かによく見る。で、もしマリナーズとドジャースが勝ち進んでワールドシリーズで対決したらどちらを応援するか。これはもうドジャースだ。マリナーズはまあワールドシリーズ初進出ということでよろしいんじゃないですか。ドジャースは去年勝っただろって?いや名門なんて言われているけれどいまだ連覇はしたことない。そればかりか優勝回数でも8回しかなく、ヤンキースの27回はおいといて、セントルイス・カージナルスの11回、アスレチックスとレッドソックスの9回についで5位タイ(ライバルのサンフランシスコ・ジャイアンツも8回)にすぎない。大谷というスーパースターがいるこの10年の間に遠慮なく優勝回数を増やしておかねばいつ低迷期がやって来るか分からないのだ。あのヤンキースにしても2009年を最後に16年優勝から遠ざかっているし、ヤンキースのライバルレッドソックスはベーブ・ルースをヤンキースにトレードに出してから勝てなくなり86年間優勝出来なかった(バンビーノの呪い)。シカゴ・カブスも昔から人気チームだけれど2016年に3度目の優勝を果たすまで実に108年もの空白があったのだ。いったん低迷期に入るとそれを脱却するまで数十年なんてざらなんだ。そう、ドジャースにしても私がメジャーに興味を持って見始めた1988年にアスレチックスを破って優勝してから次は2020年と32年もかかっている。あの時はアスレチックスの全盛期でそっちを私は応援していた。しかしオーナーが代わってから低迷期に入り、今じゃ本拠地のオークランドを今年から離れ、3年後ラスベガスに移転するまで仮の球場で試合をするという状況だ。全盛期ってだいたい数年が普通なんだ。

ドジャースは大谷がいる今の時期は5年から10年くらいの全盛期を維持出来そうなシステムを作りつつある。だから今年でつまずくわけにはいかない。明日からのブリュワーズ戦は軽く一蹴して、ワールドシリーズでもマリナーズあたりを4勝1敗くらいで2連覇を果たしてほしいねっ!

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