今日が土曜勤務でなくてよかった。今になって心からそう思う。メジャーのナショナルリーグ優勝決定戦をリアルタイムでじっくり観戦することが出来たからだ。ドジャース対ブリュワーズの第4戦はドジャース3勝0敗で先発は大谷翔平だった。なんて言うのだろう、この試合が終わってからしばし呆然、感嘆、ある種の興奮がずっと継続していた。NHKが総合とBSP4Kの両方で放送してくれていて、私は4K放送を録画していた。そしてこの録画を保護し保存することにした。間違って消去してはならない。
大谷が投げては7回途中までで三振10個を含む無失点で抑え、打っては初回先頭打者でライト上段へホームラン、次は四球、そして第3打席はなんとライト場外への143mのホームランをかっ飛ばした。内角へのカットボールというそう簡単ではない球をあっという間に持っていった。もう唖然だ。チームメイトのフリーマンが両手で頭抱えて「なんてこった」という表情、隣のマンシーは口をあんぐり、ロハスも頭を抱えていた。これで4対0と大谷の投球を考えればほぼ勝利を手中に収めたか。
その後7回のノーアウトで大谷は四球、センター前ヒットとやや疲れが見え始めていた。球数も100球になりロバーツ監督がダグアウトから出てきた。で、それに気づいた時の表情がねぇ・・。「え・・」「(チックショー)交代かよー」って。
これは監督の立場からしたらまあ当然かな。大谷も結局振り向いて仕方ないとマウンドを降りた。でもここでの降板を彼は相当悔しがっていた。記者会見でも表情は緩んでいなかったもん。そして7回裏に3本目のホームランをセンター左に打ち込む。この時はスタジアムの興奮が最高潮で観客が立ち上がったまましばらく座らないのよ。もうとんでもないものを私たちは見てしまった・・。相手投手の名誉のために言っておくと、2本目を打たれたパトリック、3本目のメギルは大谷以外他のドジャースのメンバーには1本もヒットを打たれていないんだ。相手も緩んだんじゃない、一生懸命に投げていたんだ。ドジャースタジアムでの場外ホームランはこれまでに10本もないのかな。それぞれ場外に記念パネルが埋め込まれると聞いていたので、いつか大谷もと思っていたらそれも叶えてくれた。サンフランシスコの球場でのいわゆるスプラッシュヒットも今年は打ったし、残るはレッズとフィリーズの球場でのホームラン、そして後はパイレーツの球場でライト場外に打つと川まで届くホームランになることもあり、それをぜひやって欲しいナ。
今日の試合はきっとメジャーリーグ伝説の試合になる。間違いない。YouTubeで見ると、アメリカでの野球番組でいろんなレジェンドらが讃辞を惜しまず次々に語っていた。その中でダグ・グランビルという元メジャー選手が「この快挙をアンビリーバブル(unbelievable)とかアメイジング(amazing)とかインクレディブル(incredible)とか表現するのはもう陳腐で表現しきれない。彼を説明する唯一の形容詞は彼自身の名前を使って、ただ「オータニック(大谷的:Ohtanic)」と呼ぶべきだ」と主張し、司会者も「その言い方、いただきます」と同意していた。うん、なかなかいい。私も同意するわっ。残る試合はワールドシリーズのみだ。大谷の表情を見る限り、全然油断はしていない。再びワールドチャンピオンになる、大谷は自分の偉業よりただそう思っていると私はみた。相手はマリナーズだろうがブルージェイズだろうが、今のドジャースならきっと勝つ。今から楽しみでしようがないが次の土曜日開幕とは・・待ちきれん!
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