昼休み、何気なくNetflixで面白いドラマがないかなと見ていたら、ドラマ部門で「今日のシリーズトップ10」の1位に韓ドラの「鉄槌教師」というのがあった。日本のドラマを差し押さえての1位だ。↓主役のキム・ムヨル。
番組紹介文には「目には目を、歯には歯を。特別権限を有する監督官たちが、いじめを働く生徒たちに鉄ついを下す。「未成年裁判」のホン・ジョンチャンが贈る、胸がスカッとする痛快アクション」とあり、なんか面白そうじゃないか。さっそく第1話のテハン高校の回を見てみる。うわ〜、学校の廊下や教室で陰湿ないじめが横行している。ターゲットを絞りながらいじめを繰り返す生徒は政治家の息子とその仲間たちでいじめられる生徒ギョンミンにとっては学校が地獄と化している。彼の代わりにいじめの対象になった生徒は飛び降り自殺するが、加害生徒たちは政治家のコネと、悪評を恐れる校長による隠ぺいにより罪に問われない。いじめの対象は再びギョンミンへと移る。こんな描写が続くと胸くそ悪く、見ていられない気にもなるが、ちょうどそのタイミングで加害者の生徒の背後にやって来るのが教権保護局の監督官ナ・ファジン(キム・ムヨル役)だ。その生徒にまずは一発食らわす。彼は加害者に容赦なく暴力を振るう。被害者の立場というものを分からせるのだ。これはいい。見ていてスカッとする。このドラマがいわゆるサイダードラマだと言われるのもよく分かる。ただ、先生が生徒に暴力を振るって制裁するのはいかがなものかという批判はこのドラマの原作の時点からあったそうな。しかし教権保護局という架空の政府機関を設定し、その機関には強力な権限を持たせ暴力にも制限はないということにして話は進む。このドラマの原題は「真教育」だが「鉄槌教師」の方がずっと見たくなるいいタイトルだ。
社会の中で序列が決定され「序列の下位者には何をしても許される」という考え方が韓国には蔓延しているということだ。ずっと以前にも書いたが、井沢元彦さんが著作の中でも指摘しているように、これは儒教、特に朱子学の教えが朝鮮時代に徹底されたことに由来しているのだろう。朱子学ではそこに100人いたら1位から100位まで順序づけがなされるという。生まれが1歳でも早いならそっちが上でため口はきけない。そんなシーンが韓ドラでも出てくる。日本でも朱子学は特に江戸時代に広まったが韓ドラほど徹底はされなかった。その違いが社会や文化の面にまで及んでいるようだ。
このドラマがヒットしているのは「甲質」による横暴さに韓国人のみならず多くの人が大いなる不満を抱いているからだろうな。うん。

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